田舎で考える洗剤あれこれ

新緑のカラマツ林
我が家はカラマツ林の中にあります。

一昨年まで、海辺の街に住んでいた僕にとって、山奥での生活は試行錯誤の連続でもありますが、洗剤についてもそうで、いろいろと試しています。

「自然に優しい」「エコ」と呼ばれる洗剤について、数回にわけて記事にしたいと思います。

下水道が完備していない田舎の排水事情

エコ洗剤いろいろ
なるべく植生への影響が小さくなるよう、洗い方や洗剤をいろいろと試しています。

田舎では、多くの家庭で下水道が完備していません。

我が家もそうです。

トイレは汲み取りだし、キッチンやお風呂からの排水も、自分の家の敷地内で処理する必要があります。

周りはカラマツ林で、家のすぐ横の山菜やキノコを食べたりします。

なので、もし有毒なものが土に浸透すると、自分の口に入るかも知れません。植生への影響もあります。

日本国内の下水道普及率は78.3%(平成29年3月現在・日本下水道協会)なので、人口比率で考えると、地方ではまだまだこんな家も多いのでしょう。

下水処理能力も高く、エコ洗剤も充実の都市部

フキノトウ
家のすぐ横で収穫したフキノトウ。敷地内の山菜やキノコを食べるので、除草剤は使わないし、排水にも気を配ります。

都市部では、ほぼ下水道が完備されていて処理能力も高くなっているので、実際問題として植生への影響についてはそれほど心配する事はないでしょう。

その上、エコ洗剤の品揃えはスゴイものがあります。

世界中のこだわりの洗剤が、街では簡単に手に入ります。

「肌に優しい」というような要素も購買理由でしょうが、環境問題への関心の高さは、田舎よりもむしろ都市部の方が高いと感じます。

山から海へ、上流から下流への影響

神戸、須磨の一ノ谷町から眺める海
神戸市須磨区、一ノ谷町からの風景。一昨年まで住んでいて、夏から秋にかけて、海でよく泳いでいました。

今、僕が住んでいる山奥の最寄のスーパーマーケットに行くと(車で30分くらい)、売られているのは「普通」の洗剤で、「エコ」と強調されているような商品は見当たりません。

これだけ高齢化が進む地域、amazonや楽天の利用率は低いだろうし、住民が「環境に優しくない」排水をしているかも知れないと思うと、心配になります。

自分達の土地や健康はもちろん、下流域への影響も否定できません。

田舎で生活していると、却って自然のありがたみが薄れてしまったり、過疎や情報格差もあります。

洗剤だけではなく、農薬や除草剤、それら薬品の使用について、移住して気づいた認識の差はいろいろとあります。

山暮らし(田舎暮らし)だからこそ考えたい洗剤

新緑のカラマツ林
植生に気を使いながら暮らしています。

大事な事は、健康や環境に優しい製品・メーカーを支持するという事はもちろん、どうやったら個人の消費行動から社会の仕組みへと繋げていけるかでしょう。

次回以降、植生や自然に影響する洗剤について、いろいろと書いていこうと思います。

※この続きの記事『田舎で使うエコ洗剤』を作成しました。

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2件のコメント

こんにちは
インスタの方からお邪魔させていただきました。
洗剤のブログを読んで、先日、知った洗濯洗剤のことを思い出しました。
もしかしたら、とっくにご存知かもしれません。
テレビ番組で紹介されていたのですが、
洗濯マグちゃん、という商品です。
工場で生産される備品の余分な部分、残りを利用して開発されたそうですが、一般の洗剤並みの洗浄力とそれ以上の消臭力があるそうです。
マグネシウムという自然にも必要なミネラル成分なので排水も自然破壊を心配しなくてもよいと聞きました。そう言ったものは、またエコ洗剤の代わりにはならないものでしょうか?
聞き飾りの情報ですが、いつも素敵な写真のお礼に、もしかしたらちょっとでもお役に立てればと思いコメントさせていただきました。

>akooooookさん
洗濯マグちゃん、知りませんでした!ありがとうございます!
今、検索して確認したのですが、興味深いですね!
エコ洗剤の代わりになるのであれば、画期的です。
今度、試してみようと思います!
そして何より、嬉しいコメントありがとうございます!
Instagramで告知して、こうして早速コメントをいただけるとは、本当に感謝です(^。^)

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ABOUT US
しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。