北見ハッカ通商のハッカ油【ミントという植物の好き嫌い】

北見ハッカ通商 ハッカ油ビン 20ml
北見ハッカ通商 ハッカ油ビン 20ml。

ハエたたきが最終手段、自衛権の行使だとして、ハッカ油(ミントオイル)もまた、田舎暮らしの虫対策に必須のアイテムの一つでしょう。

ALESSI(アレッシィ)のハエたたきの記事でも書いたように、自然の中で生活していると、なるべく環境に優しいモノを使いたいわけで、ハッカ油は自然由来なので条件クリアです。

中でも「北見ハッカ通商」が我が家のお気に入り。

この記事では、ハッカ油と合わせて、ミントという植物についても書いてみます。

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北見ハッカ通商のハッカ油、我が家の使い方

MUJIのスプレーボトルに入れて使用
MUJIのスプレーボトル(ポリボトル)に薄めて入れて使用しています。ちなみに、移すときはスポイトがあると便利です。

無水エタノール、精製水と混ぜて作るのが一般的なようですが、我が家は水だけというシンプルなレシピ。

実感として、蚊やハチ、アブ、ブヨ等に有効です。

黒スズメバチが壁に巣を作りかけていた事があって、そこにハッカ油スプレーをすると、ハチ達がビックリしたように逃げていきました。

よほど嫌いなのでしょう。

しかし考えてみると、ヒトがミントを食用にするのとは対照的です。

長い歴史によってミントは多品種な栽培植物に

ニホンハッカ
ニホンハッカ(通称、和ハッカ)。

ハッカ油とは、ハッカ草(ミント)を乾燥させて蒸留抽出した植物油です。

ハッカはミントの和名。

通常、ハッカ(もしくはミント)と言うとシソ科ハッカ属の植物の総称で(狭義にはニホンハッカを指します)、ペパーミント、スペアミント、アップルミント、ブラックミント、オレンジミント、など細かく分けると数百種類、かなり多品種な植物です。

古代ギリシャでも生薬として利用されていたようで、栽培植物としての長い歴史によって品種改良が進んだ結果です(変種ができやすいという特徴もあります)。

虫にとっての忌避物質を好むヒト

カーリーミント
こちらはカーリーミント。和名「ちりめんはっか(縮緬薄荷)」。

共通しているのは、害虫を避ける為に生成される忌避物質。

それがヒトにとっては清涼感のある芳香になります。

忌避(嫌う)するか、歓迎する(好む)か。

この違いは、長い時間の中で複雑に進化してきた結果です。

蚊やハチはミントを嫌いますが、アブラムシはミントの害虫です。

キャベツやワサビ、マスタード等のアブラナ科に特有の辛味成分も忌避物質ですが、モンシロチョウは体内に解毒する酵素を持つので、他の虫がキャベツに寄り付かない中、独り占めできます。

かき菜のおひたし

ヒトと虫、ミントの複雑な関係

ブルーキャットミント
青紫色の花が咲く、ブルーキャットミント。こちらは観賞用です。

植物と虫たちが複雑な共進化を遂げてきた中で、僕たちもまた、ミントを複雑に利用しています。

虫除けの他に、歯磨き粉、チューインガム、料理、お茶、モヒートなどなど。

そうかと思えば、繁殖力の強さから庭に増えすぎて苦労している例も多くあります。

人間の好みが複雑なのは、チョコミントアイスが嫌いな人もいる事でしょうか。

これを書いている瞬間も、妻が網戸にハッカ油スプレーを「シュッシュッシュッシュッ」。

「そんなにかけなくても…」と僕は思うのですが、「念には念を!」だそうで。

ミントと虫、ヒトの三角関係を冷静に見つめる僕に対して妻がイライラしたり。

そこには益虫なんてのもいるから更に複雑になります。

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植物名ハッカ
漢字名薄荷
別名※狭義にはニホンハッカ(日本ハッカ)
学名Mentha arvensis L.
英名Mint(ニホンハッカはJapanesemint)
科名・属名シソ科ハッカ属
原産地中国
花期6~9月
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ABOUT US
しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。