秋と言えばクリ。
サツマイモやカボチャもありますが、信州の山奥在住の我が家にとっては、クリは秋の味覚の代表格です。
自生のクリの木がたくさんあって、散歩やサイクリングのついでに栗拾い、なんて事もよくあります。
信州の栗を使ってジェラート作りに挑戦
日本の野生のクリはヤマグリ(山栗)もしくはシバグリ(柴栗)と呼ばれ、この原種を元に様々な種類のクリが作られています。
ヤマグリは実が小さいので皮をむくのは面倒ですが、濃厚で滋味深く感じられます。
また、信州はクリの産地でもあるので、(栽培品種の大きなクリを)ご近所にいただいたりもします。
今回は、そんなクリを使ってジェラート作りにチャレンジです。
材料
クリは、ヤマグリと頂き物のクリを合わせて使います。
作り方
栗を茹でる&皮むき
クリを30~40分茹でます。
茹で終わったら、皮むきです。この作業が今回のクッキングで最も大変ですね。
卵黄と砂糖を混ぜる
ボウルに卵黄、砂糖を入れて混ぜます。
材料をブレンダーで混ぜる
皮をむいたクリと牛乳、生クリーム、さきほどの「卵黄&砂糖」、全ての材料をブレンダーで混ぜます。
冷凍庫で冷やす&練る
ジプロックなどの袋に入れて、冷凍庫で固めます。
様子を見ながら、冷凍庫から取り出して練ります。
完成!
適度に固まったら完成です。
食べてみると、滑らかで美味しいです!
砕かずに残しておいたヤマグリをトッピングしたのも良かったです。
栽培品種のクリも、元はこんなだったんだなあ、と味わいます。
縄文時代、生活の糧だったクリの実
『木を知る・木に学ぶ』から少し引用します。
クリは木材としても優秀ですが、実は生でも食べられる優秀な食材です。縄文時代の1万年もの長きに渡り、クリの実は生活の糧だったのです。(中略)縄文の人たちは、クリを中心に、ドングリやトチの実をあく抜き加工して食べていました。
『木を知る・木に学ぶ』石井誠治
野生のクリ、世界のクリ
日本だけでなく、世界各地でクリは重要な食糧でした。
世界には、天津甘栗のチュウゴクグリ、モンブランなどのヨーロッパグリ、童謡「大きな栗の木の下で」のアメリカグリ、たくさんの種類のクリがありますが、どれも原種は小さな実だったのでしょうね。
栗を味わいながら、近づいてくる冬に向けて準備です。
そうそう、最後にもう一枚クリの写真を。
クリの木の冬芽
冬、実も葉も落としますが、小さなクリの実のような冬芽は、思わずシャッターを切りたくなります。
この冬は撮影しながら、栗のジェラートの味を思い出す事になりそうです。
植物名 | クリ |
漢字名 | 栗 |
別名 | ヤマグリ(山栗)、シバグリ(柴栗) |
学名 | Castanea crenata |
英名 | Japanese chestnut |
科名・属名 | ブナ科クリ属 |
原産地 | 日本、朝鮮半島など |
花期 | 6~7月 |
●クリ 100g
●牛乳 100ml
●生クリーム 100ml
●卵黄 1個
●砂糖 30g