栗のジェラートを作ってみました【信州のヤマグリ】

栗のジェラート(3Tのコーヒーカップ)
栗のジェラート(3Tのコーヒーカップ)。

秋と言えばクリ。

サツマイモやカボチャもありますが、信州の山奥在住の我が家にとっては、クリは秋の味覚の代表格です。

自生のクリの木がたくさんあって、散歩やサイクリングのついでに栗拾い、なんて事もよくあります。

信州の栗を使ってジェラート作りに挑戦

日本の野生のクリ、ヤマグリ(山栗)
日本の野生のクリ、ヤマグリ(山栗)。

日本の野生のクリはヤマグリ(山栗)もしくはシバグリ(柴栗)と呼ばれ、この原種を元に様々な種類のクリが作られています。

ヤマグリは実が小さいので皮をむくのは面倒ですが、濃厚で滋味深く感じられます。

また、信州はクリの産地でもあるので、(栽培品種の大きなクリを)ご近所にいただいたりもします。

今回は、そんなクリを使ってジェラート作りにチャレンジです。

材料

ヤマグリの実
ヤマグリの実。サイズは小さいですが、滋味深い味です。

クリは、ヤマグリと頂き物のクリを合わせて使います。

材料(2~3人分)

●クリ 100g
●牛乳 100ml
●生クリーム 100ml
●卵黄 1個
●砂糖 30g

作り方

栗を茹でる&皮むき

クリの実
水に浮かんでいる小さいのがヤマグリ。沈んでいる大きなのが栽培品種の(普通に売られている)クリ。大きさが全然違いますね。

クリを30~40分茹でます。

栗の皮をむきます
茹でた栗の皮をむきます。

茹で終わったら、皮むきです。この作業が今回のクッキングで最も大変ですね。

卵黄と砂糖を混ぜる

卵黄と砂糖
卵黄と砂糖。砂糖は黒糖を使っています。

ボウルに卵黄、砂糖を入れて混ぜます。

卵黄と砂糖を混ぜます
卵黄と砂糖を混ぜます。

材料をブレンダーで混ぜる

ブレンダーに材料を入れます
ブレンダーに全ての材料を入れます。

皮をむいたクリと牛乳、生クリーム、さきほどの「卵黄&砂糖」、全ての材料をブレンダーで混ぜます。

ブレンダーで混ぜ終わりました
混ぜ終わりました。

冷凍庫で冷やす&練る

ジプロックなどの袋に入れます
ジプロックなどの袋に入れます。ちなみにこちらはIKEAのフリーザーバッグです。

ジプロックなどの袋に入れて、冷凍庫で固めます。

冷凍庫に入れて固めます
冷凍庫に入れて固めます。
めん棒で練ります
冷凍庫から出して、練ります。この後また冷凍庫に入れて、それを何度か繰り返しながら、好みの固さにします。

様子を見ながら、冷凍庫から取り出して練ります。

完成!

栗のジェラート、完成!
完成した栗のジェラートを3Tのカップに盛り付けました。

適度に固まったら完成です。

食べてみると、滑らかで美味しいです! 

砕かずに残しておいたヤマグリをトッピングしたのも良かったです。

栽培品種のクリも、元はこんなだったんだなあ、と味わいます。

縄文時代、生活の糧だったクリの実

『木を知る・木に学ぶ』から少し引用します。

クリは木材としても優秀ですが、実は生でも食べられる優秀な食材です。縄文時代の1万年もの長きに渡り、クリの実は生活の糧だったのです。(中略)縄文の人たちは、クリを中心に、ドングリやトチの実をあく抜き加工して食べていました。

『木を知る・木に学ぶ』石井誠治

野生のクリ、世界のクリ

ヤマグリの幹
ヤマグリの幹。木材としてのクリは耐久性、耐水性に優れていて、古くから家屋の土台としても使われてきました。

日本だけでなく、世界各地でクリは重要な食糧でした。

イタリアの栗
こちらはイタリアの露天で売られているクリ。種類としてはヨーロッパグリ。東欧もしくは西アジア原産といわれる野生種を元に、品種改良されたものです。

世界には、天津甘栗のチュウゴクグリ、モンブランなどのヨーロッパグリ、童謡「大きな栗の木の下で」のアメリカグリ、たくさんの種類のクリがありますが、どれも原種は小さな実だったのでしょうね。

毬栗(イガグリ)と落ち葉、3Tのホイール
毬栗(イガグリ)と落ち葉、3Tのホイール。
栗ご飯
栗ご飯。日本の栗は様々なブランドがありますね。

栗を味わいながら、近づいてくる冬に向けて準備です

そうそう、最後にもう一枚クリの写真を。

クリの木の冬芽

クリの冬芽
クリの冬芽。クリの実に似ていて、不思議です。

冬、実も葉も落としますが、小さなクリの実のような冬芽は、思わずシャッターを切りたくなります。

この冬は撮影しながら、栗のジェラートの味を思い出す事になりそうです。

植物名クリ
漢字名
別名ヤマグリ(山栗)、シバグリ(柴栗)
学名Castanea crenata
英名Japanese chestnut
科名・属名ブナ科クリ属
原産地日本、朝鮮半島など
花期6~7月
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ABOUT US
しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。