クラフトフェアまつもとに行ってきました【あがたの森公園の植物散策】

あがたの森公園のヒマラヤスギ(芝生広場から)
あがたの森公園のヒマラヤスギ(芝生広場から)。

「クラフトフェアまつもと」に昨年、初めて行きました。

このブログで記事にしようと思っていたら1年が過ぎてしまって、とうとう今週末に「2019」が開催、というタイミングになってしまいました。

例年、5万人以上が来場するそうなのですが、人口24万人の街・松本に、2日間で5万人が来場するというのは、とんでもない人気ぶりですよね。

「クラフトフェアまつもと」とは

クラフトフェアまつもとの会場、あがたの森公園
毎年5月、あがたの森公園で開催されるクラフトフェアまつもと。

全国から集まる、作家さん達の陶器や食器、カトラリー、木工やガラス製品。

どれもクオリティが高く、それもそのはず、3倍とか4倍の応募の中から選ばれた作家さん達なのだそうで、大人気になるのも納得のイベント、クラフトフェアまつもと

旧制松本高校のレトロな木造校舎(あがたの森公園)
あがたの森公園には、旧制松本高校のレトロな木造校舎が保存されていて、現在も使われています。中にも入れます。

5月下旬の「あがたの森公園」の植物

このブログとしては、会場の「あがたの森公園」の植物を紹介しつつ、何かの参考になればと思います。

ヒマラヤスギ

あがたの森公園のヒマラヤスギ並木
100年前に植えられた、ヒマラヤスギの並木。※撮影日はクラフトフェアまつもとの開催日ではありません。

まず、あがたの森公園と言えば、ヒマラヤスギ。

とにかく大きいし、立派な並木。

この公園を特徴づけています

ヒマラヤスギを下から撮影
下から見上げるヒマラヤスギ。

「スギ(杉)」と名前につきますが、植物学的にはマツ(松)の仲間。

ヒマラヤ原産で、日本では明治時代から植栽され、都市部でも公園に多いですが、これほどの巨木の並木は珍しいでしょう。

1919年に植樹されたそうで、今年はちょうど100年!

上の写真は、クラフトフェアの時ではなく、普段の落ち着いた時に撮影した写真ですが、いつ行っても気持ち良い木陰を作ってくれています。

ハルニレ

ハルニレの新緑
ハルニレ。春に花が咲いて、実ができるという名前です。アキニレは秋に花を咲かせます。

クラフトフェアの季節、5月は新緑も気持ち良い季節です。

アオギリ

被爆アオギリ二世(あがたの森公園)
アオギリ。こちらは「被爆アオギリ二世」。

芝生広場の歩道横には、広島から来た「被爆アオギリ二世」。

広島の爆心地で生き残ったアオギリの種から育てられた苗木が、あがたの森公園に植えられています。

アオギリの原産は亜熱帯から熱帯。

カカオの木も仲間ですが、そうした南国の雰囲気もあります。

クスノキ

長崎の被爆樹木二世・クスノキ(あがたの森公園)
長崎の被爆樹木二世のクスノキ。こちらはまだ小さいですね。

長崎・山王神社から来たクスノキ。

こちらも、焼け焦げた幹から再び芽吹き、人々を勇気づけたクスノキの二世だそうです。

イチョウ

イチョウの新緑
イチョウ。秋の黄葉も良いですが、春の新緑も最高の被写体ですね。

ヒマラヤスギの並木の横には、イチョウが何本もあります。

ちなみに、すぐ近くのケヤキの大木も、あがたの森公園では見どころです(あまりにも混みあっていたので、写真は撮れなかったのですが)。

「クラフトフェアまつもと」飲食ブース

イチョウの付近には、いい感じの飲食ブースがたくさん出ていました。写真で少し紹介します

「クラフトフェアまつもと」で食べたカレーライス
ランチはカレーライスをいただきました。
熊本「料理研究舎リンネ」の「Sablé herbarium」(エディブルフラワーのサブレ)
熊本「料理研究舎リンネ」の、エディブルフラワーを使った標本サブレ。

ヒトと植物を繋ぐクラフト(生活工芸)

最後に、クラフト(生活工芸)についても少し。

昨年の7月、三谷龍二さん(クラフトフェアまつもと発足時から運営されています)のトークイベントに参加したのですが、

「(クラフト=工芸は)素材や使う人に、評価をゆだねる」

※三谷龍二さんのトークイベントにて

そんな話しがありました。

三谷さんは木工作家なので、木を素材としますが(北海道産のサクラの木がお気に入りだそうです)、スプーンでも食器でも、使われる木=植物や自然に対しての細やかな視点が、各著作からも感じられます

三谷龍二さんの著作『すぐそばの工芸』
三谷龍二さんの著作『すぐそばの工芸』。
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ザラザラした木の表面や、変化していく木の色。

作り手と使い手、木材が一緒になって生活が営まれていくような、かつて人々が植物や自然と近い距離で暮らしていた時代。

現代よりももっと調和が見られたのかな、と想像させられます。

三谷龍二さんの、ヒヨコのブローチ
三谷龍二さんの、ヒヨコのブローチ。

ヒトも植物も、いろんな偶然の重なりの上でそこに集まり、出会います。

今年の「クラフトフェアまつもと」でも、お気に入りとなるような道具や、作家さんとの出会いがあればと思います。

ヒマラヤスギの木陰や、イチョウやハルニレの新緑、そんな平和な時間も楽しみです。

クラフトフェアまつもと
【場所】あがたの森公園(長野県松本市県(あがた)3-2102-4)
http://matsumoto-crafts.com/

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しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。