【練馬・東大泉へおでかけ】牧野記念庭園(『らんまん』終焉の地)訪問記

【練馬・東大泉へおでかけ】牧野記念庭園(『らんまん』終焉の地)訪問記

先日(8月初旬)、牧野記念庭園に行ってきました。

信州から車で出かけたのですが、初訪問となる牧野記念庭園はどんなところなのか?
8月(夏季)の見頃の植物はあるのか?

そんなことを、記事にしておきます。

>牧野記念庭園公式サイト

車で行く場合、コインパーキングを利用

牧野記念庭園の最寄りの駐車場(コインパーキング)
ナビパーク東大泉第2駐車場(20分/200円)。

牧野記念庭園には駐車場はありません(身体障害者専用の駐車場は1台分あり※要事前予約)。

なので、付近のコインパーキングに車を駐車します。

最寄りのコインパーキングは学芸大通り沿いにあり、料金は下記です。

最寄りの駐車場(コインパーキング)

・ナビパーク東大泉第2駐車場:20分/200円
・三井のリパーク東大泉6丁目第2駐車場:30分/300円

どちらも1時間600円、ということですね。

「牧野庭園前」交差点を経て、駐車場から徒歩2分で到着

「牧野庭園前」交差点

コインパーキングからの途中「牧野庭園前」交差点!

早くも気分が上がります(笑)。

200m弱(170m)、徒歩2分で牧野記念庭園に到着です。

電車だと

ちなみに電車だと西武池袋線「大泉学園駅」から徒歩5分(400m)です。

牧野記念庭園とは

牧野記念庭園に到着!
牧野記念庭園に到着!

前回の記事でも書いたのですが、牧野記念庭園とは、妻の寿衛子(すえこ)さんが土地を買い、家を建てた場所の跡地にあります。

「東大泉を七百坪買いました」
手付金を払うと、寿衛子は早速、夫の牧野富太郎に報告した。「七百坪? そ、それは広すぎる」
富太郎は思わずそう答えたという。

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牧野博士が30年ほど過ごしたあと、没後に練馬区によって記念庭園として整備されました。

700坪のまま残る、東大泉の庭園

700坪のまま残る、東大泉の牧野記念庭園

当時の東大泉は雑木林と田畑が広がっていたらしいですが、現在はすっかり様変わりし、住宅地になっています。

前述のコインパーキング付近から牧野記念庭園を眺めると、自動車教習所の向こうに、こんもりと緑が見えますが、それが牧野記念庭園(下記写真↓)です。

自動車教習所の向こうに牧野記念庭園の樹々が見えます
自動車教習所の向こうに牧野記念庭園の樹々が見えます。

資料によると現在の敷地面積は2576㎡なので、寿衛子さんが購入した700坪のまま庭園として残り、樹々が大きくなったのですね。

牧野記念庭園の各施設を見学

では、施設を見学していきます。

管理室・講習室

牧野記念庭園の管理室・講習室
管理室・講習室。

入口横の管理室(受付)で、パンフレットや資料、今回は「クイズシート」(~8/31)もいただいてから、各施設を回ります。

ちなみに、牧野記念庭園の入園料は無料です。

朝は9時から開園しています。

書屋展示室

牧野記念庭園の書屋展示室
書屋展示室。

今年(2023年)4月にオープンしたばかりの書屋展示室。

牧野博士の書斎が細かいところまで再現されていて、必見です!

牧野記念庭園の書屋展示室(再現された書斎)

以下、何枚か写真を。

牧野記念庭園の書屋展示室(再現された書斎)
積み上げられた本の量がスゴい!
牧野記念庭園の書屋展示室(再現された書斎)
牧野博士、執筆中!という雰囲気も再現されています。
牧野記念庭園の書屋展示室(再現された書斎)
「出スベキノ手紙」。こうした小物もリアルに再現!

立派な建物の中に復元・保存されることで、ずっと残っていくのですから、牧野博士はもちろん、寿衛子さんも喜ぶでしょうね。

公式サイトに、書斎のイラストなどが掲載されています

記念館

牧野記念庭園の「記念館」
こちらは「記念館」内。

記念館では、牧野博士の遺品や関連資料が展示されています。

博士の(本物の)メガネや採集道具を間近で見られるのは嬉しいですね。

牧野博士の(本物の)メガネや植物標本、採集道具など

ちなみに「常設展示室」は撮影OKなのですが「企画展示室」は撮影NGです。

バイカオウレンの模型(レプリカ)があって、(春だけでなく)年中見られるのは嬉しいのですが、撮影はできませんでした。

8月(夏)の見頃の植物

牧野記念庭園の夏(8月)の見頃の植物

では、この時期(8月)の見頃の植物を。

入口横に案内があります(上記写真)。

上記の他にも、いろんな見どころがありました。

ヘラノキの総苞葉

ヘラノキの総苞葉
ヘラノキの総苞葉。ヘラノキは牧野博士命名。

シナノキの仲間であるヘラノキ。

シナノキは街路樹でもよく見かけるし、同様の苞葉が見られますが(ボダイジュもそう)、ヘラノキは初めて見ました。

こちらは「ねりまの名木」でもあるそうです。

シロヤマブキの実

シロヤマブキの実
シロヤマブキの実。シロヤマブキも、牧野博士の命名植物だそう。

シロヤマブキに実が付いていました。

ヤマブキの実については、以前の記事↓で書いています。

ヤマブキ

チャノキの実

チャノキの実
チャノキの実。

ツバキの仲間であるチャノキ。

果実は、熟すと3裂して種子を出します。

牧野記念庭園ならではの植物

季節を問わず見ておきたい、牧野記念庭園ならではの植物もあります。

スエコザサ

スエコザサ
スエコザサ。

牧野博士が仙台で発見し、寿衛子さんの名前を付けたスエコザサ。

牧野博士の胸像とスエコザサ
牧野博士&スエコザサと一緒にパチリ。

牧野博士の胸像や顕彰碑の周辺で育てられていて、撮影スポットにピッタリです。

武蔵野の森

牧野記念庭園に残る武蔵野の森
牧野記念庭園に残る、武蔵野の森の面影。

雑木林が広がっていた、かつての武蔵野に思いをはせる、というのも牧野記念庭園ならではの楽しみではないでしょうか。

どこかで牛が鳴く。やがて春になれば、林床の枯葉を擡げてカタクリが可憐な薄紫を咲かせるだろう。夏の朝夕は、蜩(ヒグラシ)、秋には紅葉、冬には裸木の枝に雪が積むのも風情だ。
「この地を終の棲家としよう」
かたわらに並んだ寿衛の額が白く光った。

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100年くらい前は、都内でもカタクリの花が普通に見られた、というような事実に、牧野博士の足跡を辿ることによって改めて気づかされます。

コナラやクヌギのプランター

コナラやクヌギのプランターでの展示もあり、観察もしやすいです。

牧野記念庭園の見頃はやはり春(サクラの季節)

今回は真夏の訪問でしたが、牧野記念庭園の見頃としては、春のサクラの季節が最も良いのでしょうね。

よく、日本にはサクラが少ない。もっとたくさん植えて、サクラの国にしなければならない、といっております。そして飛行機の上から四月頃みると、下は全部サクラでもって埋まっているというくらいに植えなければならない。

『牧野富太郎自叙伝』「父の素顔 牧野鶴代」
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三女の牧野鶴代さんはこんな風に書いていますが、園内には仙台屋(センダイヤ)やヤマザクラなど、10種類のサクラの木があります。

サクラの季節にも、訪問したいですね。

まとめ(個人的な感想とか)

「博士が愛した街 練馬」のフラッグ
練馬の街のあちこちで見られるフラッグ。

初めて牧野記念庭園に行きましたが、まとめると、

・書屋の展示(書斎の再現)が面白い
・武蔵野の森に思いをはせよう
・サクラの季節に再訪したい

あと、(夏は)蚊が多いので虫除け対策を!

という感じでしょうか。

そしてやはり、牧野富太郎博士の他のゆかりの地にも行ってみたいですね。

牧野富太郎ゆかりの地

「牧野富太郎ゆかりの地in首都圏スタンプラリー」開催中
「牧野富太郎ゆかりの地in首都圏スタンプラリー」開催中(~2023年9月30日)。

首都圏には、

・小石川植物園
・東京都立大学牧野標本館

高知県には、

・高知県立牧野植物園

があります。

個人的には「高知県立牧野植物園」にはまだ行ったことがないので、ぜひ訪問してまた記事にしようと思います!

以上、牧野記念庭園・訪問記でした!

練馬区立・牧野記念庭園
https://www.makinoteien.jp/
〒178-0063 東京都練馬区東大泉6-34-4
Tel.03-6904-6403
開園時間:9時~17時
休園日:火曜日
入園料:無料

【追記】高知の牧野植物園に行ってきたので、記事を作成しました(下記)

【高知へおでかけ】牧野植物園、想像以上にスゴかった!
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しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。