【高知へおでかけ】牧野富太郎の故郷・佐川町へ

【高知へおでかけ】牧野富太郎の故郷・佐川町へ

前回の牧野植物園の記事に続いて、今回は高知・佐川町です。

牧野富太郎博士の足跡を辿るなら、ぜひとも訪問したい佐川町。

『らんまん』効果で賑わう高知、牧野富太郎博士の足跡を辿る旅、後編!

佐川町とは

佐川町とは

佐川(さかわ)町は高知県の中西部にあり、牧野植物園(五台山)がある高知市中心部から車で40~50分。

電車だと

ちなみに電車だと高知駅から佐川駅まで特急で約30分です。
※ディーゼル車なので厳密には電車ではありませんが。。。

佐川は古くから教育に熱心だった文教地区で、牧野富太郎博士の他にも、たくさんの偉人を輩出してきました。

>佐川町公式サイト

そして実際に行って感じたのは、歴史情緒溢れる街並みが残り、尚且つ新しさもあり、もちろん自然(植物)も豊富で、なんとも素敵なところなのです。

牧野富太郎の故郷・佐川町(上町)街歩き

今回は、そんな佐川町の中心地、上町(うえまち)地区を街歩きします。

牧野公園

牧野公園

牧野公園では、博士ゆかりの山野草など、700種類以上の植物が見られる、とのこと。

牧野公園マップ、配布中
牧野公園マップ、配布中。

見頃の花の解説もある「牧野公園マップ」が配布されていて、まるで植物園のようです(しかも公園なので無料!)。

スズムシバナ

スズムシバナ
スズムシバナ。

青紫色の花、スズムシバナ(鈴虫花)。

秋の虫が鳴く頃に咲く、というマツムシソウと同じような名前の付け方ですね。

イワタバコ

イワタバコ
イワタバコ。

名前の由来は葉がタバコの葉に似て、湿った岩に生える、というイワタバコ。

ベンチに牧野博士の帽子&胴乱を発見!

ベンチに牧野博士の胴乱&帽子が

牧野博士のトレードマーク、帽子&胴乱(模型)がベンチに置かれていて、喜んでしまいました(笑)。

牧野博士の墓所

牧野富太郎博士の墓所

牧野博士のお墓は東京・谷中(天王寺墓地)にありますが、こちら佐川町にも分骨されています。

バイカオウレン

バイカオウレン
バイカオウレン。

牧野博士の墓所の奥にはバイカオウレンの群生地が。

バイカオウレンは林内の湿った環境を好みますが、まさにそんな場所です。

バイカオウレンの群生地(牧野博士の墓所の奥)

バイカオウレンの花期は1~3月なので、また冬に来たいですね。

あと、牧野公園はサクラの名所でもあるので、春も良さそうです。

その他の見頃の植物

オミナエシ
こちらはオミナエシ。

今回の訪問時期(9月中旬)以降、見頃を迎える花はたくさんありますが、牧野博士命名種だけでも、下記のようにたくさんあります。

9~11月の見頃の植物(牧野博士命名種)

・ジョウロウホトトギス・タニジャコウソウ・シマカンギク・ノジギク・ヨシノアザミ・ヒヨドリバナ・タマムラサキ・オオクサボタン・センブリ・ミソハギ・マツカゼソウ※全て牧野博士命名種

牧野公園もまた、一年中、何度でも訪問したくなる場所ですね。

金峰神社

金峰神社

金峰(きんぷ)神社は、牧野博士が幼少の頃、この神社の境内でバイカオウレンなどの植物を採取し、植物への興味を広げた場所として知られています。

わが家の裏手にある産土(うぶすな)神社のある山に登ってよく植物を採ったり、見たりしていたことを憶えている。

『牧野富太郎 自叙伝』

自叙伝で「産土神社」と書かれているのが、金峰神社のことだそうです。

※下記記事で『牧野富太郎 自叙伝』を紹介しています

牧野富太郎という人【3冊の本で探る、功績の理由と生涯】
金峰神社への階段
金峰神社・境内への階段。

境内までは、なが~い階段を登る必要があり、妻は当初「やめとこうかな。。。」と言っていたのですが、頑張って良かった(笑)。

名教館

名教館の偉人のパネル
佐川の偉人がズラリ!

名教館(めいこうかん)は、文教のまち・佐川のシンボル的な存在です。

牧野博士や田中光顕など、佐川が生んだ偉人のパネルがズラリと並び、そこに座って一緒に学べば偉人の仲間入り(!?)

岸屋跡(牧野富太郎ふるさと館)

岸屋跡(牧野富太郎ふるさと館)

牧野博士の生家であった岸屋(造り酒屋&雑貨店)跡には「牧野富太郎ふるさと館」という資料館が。

岸屋の模型

博士の遺品や直筆の手紙、岸屋の模型(上記写真)などが展示されています。

酒蔵の道

佐川町・酒蔵の道

かつての城下町、佐川には1850年、9軒の造り酒屋が並び、栄えていたそうです。

統廃合の末、現在は司牡丹酒造が残っています。

「酒蔵の道」を歩くと、牧野博士はもちろん、博士を支えた岸屋の猶(なお)さんや井上和之助さん、そして浪子さん(祖母)達が生きた時代を想像させられます。

キリン館(旧竹村呉服店)2階にて
キリン館(旧竹村呉服店)2階にて。

「キリン館(旧竹村呉服店)」や「酒ギャラリーほてい」などに立ち寄ると、牧野博士にまつわる逸話をいろいろ聞かせてもらえました。

まとめ

今回も駆け足ではありますが、佐川町の上町地区を紹介しました。

やはり、『らんまん』効果で佐川町は盛り上がっていました。

まきのさんの道の駅・佐川

「まきのさんの道の駅・佐川」がオープンしたばかり(2023年6月)だったり、

>まきのさんの道の駅・佐川公式サイト

街全体がアップデートされていて、今後もずっと資産になるであろうことを考えれば、牧野博士の功績はなんて大きいのだろう、と。

「牧野博士ゆかりの地」の案内板(金峰神社)
「牧野博士ゆかりの地」の案内板(金峰神社)。

たくさんの植物たちにも注目が集まっていることを、牧野博士も喜ぶんじゃないでしょうか。

マンホールにジョウロウホトトギスのイラストが

マンホールにジョウロウホトトギスやサカワサイシンが描かれていたり、「まちまるごと植物園」という活動が楽しかったり。

>まちまるごと植物園・公式サイト

佐川町もまた、たっぷり時間をとって再訪したいですね。

バイカオウレンが咲く、1月、2月頃かな?

(博士が愛した)サクラの季節も良さそうです。

そうそう、横倉山(よこぐらやま)にも行かねばなりません!

当分、我が家の高知(土佐)ブームは続きそう、ということで、牧野富太郎博士の足跡を辿る旅・後編、以上です!

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ABOUT US
しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。