栃の実で洗剤を作ってみました(石けんの実の樹木たち)

栃の実の洗剤作りにチャレンジ
栃の実の洗剤作りにチャレンジ!

栃の実と言えば「とち餅」や「とちの実せんべい」を思い浮かべますが、洗剤としても利用できると知って、先日作ってみました。

栃の実洗剤の作り方

栃の実の洗剤の作り方
見た目が可愛い、栃の実です。

作り方は簡単です。

栃の実を砕いて水に浸して寝かせる。これだけです。

以下、写真で簡単に。

果皮(殻)を外す

栃の実は、種子が果皮に包まれています
栃の実は、種子が果皮に包まれています。

果皮(殻)がついている場合は、裂開するまで置いておきます。

落ちている栃の実を拾う場合は、種子だけになっている事が多いと思います。

種子の皮をむいて砕く

栃の実(種子)の皮をむいて砕きます
皮をむいて砕きます。

果皮が外れたら、種子の皮をむいて砕きます。

皮はかなり固いです。

水に浸して寝かせる

砕いた栃の実を水に浸して寝かせます
水に浸して寝かせます

砕いた実を水に浸して寝かせます。

今回は丸一日寝かせました。

完成

栃の実洗剤、完成です
栃の実洗剤、完成です。

寝かせると、ちょっと泡だっています。

振ると、どんどん泡だって「洗剤なんだぁ」と実感がわきます。

使ってみた感想

栃の実洗剤で食器を洗ってみました
食器を洗ってみました。

食器を洗ってみた感想としては、洗浄力は弱いです。

やはり、市販の洗剤は高機能(当たり前ですね)。

そして、1週間くらいすると、発酵して酸っぱい匂いが。。。

少量だけ作って使い切るべし

大量に作ってしまうと使い切るまでに発酵してしまうので、コツとしては少量を作って、数日以内に使い切るのが良さそうです。

我が家は冷蔵庫で保管していましたが、それでも発酵してしまったので、要注意です。

洗剤(石けん)の成分はサポニン

栃の実洗剤の成分はサポニン
サポニンは、水と混ぜて振ると泡立つ性質があります。

この栃の実、洗剤として機能するのはサポニンが含まれているからです。

サポニンはラテン語の石けんを意味する「サポ」から名前がついたそうで、天然の界面活性剤とも呼ばれています。

西洋トチノキ(マロニエ)にも含まれるサポニン

トチノキの近縁種にマロニエ(西洋トチノキ)がありますが、マロニエも同様に洗剤として利用できるようです。

※トチノキとマロニエの違いについては以前の記事『トチノキとマロニエ(銀座マロニエ通りと街路樹)』で書いています。

他にもある石けんの木(ムクロジやエゴノキ)

ムクロジの実
こちらはムクロジの実。

ちなみに、トチノキやマロニエの他にも、ムクロジやエゴノキの実も、洗剤(石けん)として使われてきた植物として知られます。

ムクロジの英語名は「Soapnut-tree(ソープナッツ・ツリー)」、まさに石けんの実の木、という名前なんですね。

いろいろある石けんの実の樹木たち。

いつか、それぞれの木の洗剤を比べてみても面白そうです。

今回は、簡単ではありますが、栃の実の洗剤のレポートでした。

植物名トチノキ
漢字名栃ノ木
別名ウマグリ
学名Aesculus turbinata
英名Japanese horse chestnut
科名・属名ムクロジ科トチノキ属※旧分類ではトチノキ科
原産地日本
花期5~6月
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4件のコメント

サポニンは毒なので除外するばかりと思っていましたが、石鹸にもなるなんて素晴らしいですね。

洗剤のコメントはありますがシャボン玉遊びをなさった方、いらっしゃいませんか?小さい頃、シャボン玉遊びをした記憶があります。

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しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。