2月の信州の山間部というのは、まだまだ寒い日が多いです(特に今年は厳しい!)。
そんな中、買い物に出かけると、お店に並ぶ商品は季節を先取りしていて楽しい気分にさせてくれたりします。
我が家にとっては、開運堂の和菓子(特に生菓子)はまさにそんな存在で、買って帰ってくる度に写真を撮ってきました。
今回はそんな信州の定番・開運堂のおやつの事を。
開運堂のおやつ(生菓子)で巡る季節
開運堂は、スーパーのツルヤにも売場があったり、信州では身近な存在です。
移住してから、その定番ぶり(?)を知り、松本というのは歴史のある城下町なんだなぁと改めて実感させてくれたのが開運堂の和菓子たちです。
以降、そんな紹介を。
桜まんじゅうで春が来る
毎年、2月の下旬から4月の初めまで販売される「さくら萬寿」。
この桜のおまんじゅうが店頭に並ぶ頃、山奥の我が家近辺は雪深く、サクラの花の季節はまだ遠いですが「もうひと踏ん張り!」と思わせてくれます。
「季節の生菓子」もオススメ
春だけではなく、季節毎の楽しみもあります。
開運堂には「12季節の生菓子」というシリーズがあって、一年を通してショーケースをチェックする楽しみがあります。
以降、その一部を(1~6月)。
お正月
一昨年のネズミのデザインは特に可愛かった、干支シリーズです。
※下に敷いているのはシナノザサです。
2月
「ホ~ホケキョ!」のイメージが強いウグイスですが、山間部では「谷渡り」と言う「キョキョキョキョキョキョ、ケッキョ、ケッキョ、ケッキョ」という鳴き方をよく聞きます。
※「サントリー・日本の鳥百科」(ウグイス)のページで「谷渡り」を聞けます。
3月
常に4種類の生菓子が売られているのですが、この時は3種類を購入してしまった、春の作品たちです。
4月
4月は、そろそろ山菜の季節!
フキノトウから始まり、タラの芽やコシアブラ等、ウコギ科の季節へ。
心躍る、山菜のリレーへと思いをはせます。
5月
ワラビも、季節を先取りして開運堂に並びます。
夏まで収穫できるワラビですが、開運堂のワラビからシーズンインです。
ちなみに早蕨(さわらび)とは、芽を出したばかりのワラビです。
6月
平野部でアジサイの花が咲く頃、信州の山間部はまだ寒い日もあったりするのですが、涼し気なデザインの和菓子には惹かれるんですよね。
伊藤まさこさんの本『松本十二か月』
開運堂の他にも「信州らしい」モノや行事はたくさんあるのですが、信州初心者の我々夫婦が影響を受けているのは伊藤まさこさんの『松本十二か月』。
今回の「さくら萬寿」が出てくる部を少し紹介します。
「開運堂」の店先に桜のおまんじゅうが並ぶと「ああ、春が来たんだな」そんなふうに感じます。箱を開けるとほのかに桜の塩漬けの香りが漂うこのおまんじゅうは、ここ数年、早春のごあいさつとして手土産の定番になっているものです。
『松本十二か月』「四月 春だより」伊藤まさこ
信州に関する定番の本で、オススメです。
おまけ(こんなコラボ生菓子も)
最後に、時々見かける開運堂のコラボ商品を一つ紹介します。
上のタヌキはイベント開催時(丸山太郎展)に限定販売されていたものです。
頭に葉っぱを乗せた様子とか、さすが細かいこだわりが素晴らしい!と購入したのでした。
雪解けの季節を楽しみに
こうして写真を並べると、撮影したそれぞれの季節を思い出します。
夫婦で話しながら桜まんじゅうとウグイスを食べていると、、、
ドドドドドーッ!と大きな音を立てて、屋根の雪が落ちます。
長い冬の後にやってくる、短い春。
今シーズンは、どんな花や風景に出会えるでしょうか。
季節が巡っている事に感謝する、信州の山暮らしです。
※開運堂は和菓子だけでなく、洋菓子もまたレトロ可愛くてオススメなんですが、またの機会に紹介したいと思います。
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