信州・長野県にはたくさんの絶景コースがありますが、美ヶ原はその中でも特にオススメしたいコースの一つです。
先日、サイクリングとハイキングを組み合わせて植物散策をしてきたので、この時期(夏の終わりから秋にかけて)の植物を紹介したいと思います。
美ヶ原高原をサイクリング&ハイキング
アクセスについて
美ヶ原高原は標高2000m前後で、自転車でのアクセスは過酷なヒルクライムとなります。
また、山頂(王ケ頭)や美しの塔などの高原内へは車両進入禁止で、徒歩になります。
※公共交通機関やマイカーも含め、各アクセス方法については美ヶ原観光連盟公式サイトなどでご確認ください。
山頂へのハイキングコース
長野県美ヶ原自然保護センターの駐車場から山頂へは登山道(ハイキングコース)です。
片道、徒歩20~30分くらいで王ケ頭(美ヶ原高原の最高地点)です。
山頂の広大な風景
厳冬期はマイナス30℃になる事もあるという美ヶ原高原。
9月の中旬から下旬だと花期は終盤ですが、まだ残っている花もあります。
目につくのは他のエリアと同様、ノコンギクですが、背の低い花もいくつか咲いています。
夏の終わりから秋に見られる花
ハクサンフウロ
ウメバチソウ
ハナイカリ
マツムシソウ
マツムシソウもまだ少し残っています。
コウゾリナやアザミなど、キク科の綿毛も多いです。
これから見頃を迎える紅葉・黄葉
レンゲツツジ
秋の紅葉・黄葉の気配も見つけられます。
高原の上部に行く途中、カラマツ林は緑色が少し薄くなっているように感じます。
散策路を歩くと、レンゲツツジの葉先が赤くなっていたり、ズミ(コナシ)やナナカマドの実が色づいています。
ズミの実
ナナカマドの実
カラマツの他、ダケカンバも実生で生えるエリアです。
黄葉が楽しみです。
ダケカンバ
カラマツ
イネ科の草原
ススキ
美ヶ原高原と言えば草原。
ススキが見頃です。
ヒゲノガリヤスなどのイネ科の穂も美しいです。
ヒゲノガリヤス
ヒゲノガリヤスはノガリヤスの高山種で、ススキよりも標高の高いところではヒゲノガリヤスやシナノザサが優先しています。
長野県美ヶ原自然保護センター
下山前に、自然保護センターでちょっとお勉強です。
美ヶ原高原は放牧や野焼きによって草原の風景が保たれてきました。
しかし、標高としては亜高山帯に属するので、自然の遷移によって森林化が進んでいます。
温暖化の影響も大きくなってきているそうです。
長野県美ヶ原自然保護センターでは、写真や剥製、美ヶ原のジオラマなどで美ヶ原の植生や環境について学べる施設です(入館無料※11月上旬~4月下旬まで冬季休業)。
四季の移ろいを感じる事と、長い時間の変化を知る事と、両方が合わさって理解が更に深まりますね。
いずれにしても、この絶景は何度でも見に来たいです。
コメントを残す