白馬五竜高山植物園はいろんな楽しみ方ができる植物園です。
まず、アクセス、と言うか乗物。
標高1515mまで一気に行けるゴンドラと、その後の絶景リフト。
これだけでも楽しめます。
そして、リフトを降りた後のちょっとした登山体験。
植物園としての専門性も高いです。
日本植物園協会に加盟している植物園(2013年~)で、これは長野県で最初で唯一だそうです。
高山植物専門というだけでも珍しいのに、スゴイですよね。
今回は、そんな白馬五竜高山植物園について。
初夏の白馬五竜高山植物園へ
アクセス&料金
白馬五竜高山植物園に行くには、まず麓のエスカルプラザの奥でチケットを買ってから「テレキャビン」(ゴンドラ)に乗ります。
テレキャビン(ゴンドラ)
チケットは、テレキャビンと、後述する「アルプス展望リフト」のセット券がオススメです。
ゴンドラ往復と展望リフトが含まれていて、大人1人2200円。
植物園の入場料金は無料なので、実質的にはゴンドラチケットに入場料金が含まれているような感覚でしょうか。
チケットの割引情報
白馬五竜観光協会で、上記セット券が1980円になる割引チケットが発売されています。
アルプス展望ペアリフト(絶景です!)
ゴンドラを降りると、そこはもう植物園。
なのですが、最上部まで行くために「アルプス展望ペアリフト」に乗ります。
このリフト、速度は遅いのですが、右手にアルプスの絶景、左には植物園の植物を眺められて、遅いのがかえって楽しいのです。
リフトを降りて「地蔵ケルン」へ
展望リフトを降りると、まるですごい高山にやってきたかのような風景です。
さらに、ここから徒歩10分くらい歩いて「地蔵ケルン」まで行くと、もっと高山ぽい写真が撮れます。
地蔵ケルン付近をぐるっと1周まわって約30分。
6月下旬のこの日はミズバショウの花もまだ咲いていました。
リフトを降りた場所に戻ってきてから、いよいよ植物園の散策です。
6~7月の花たち@白馬五竜高山植物園
チングルマ
チングルマは、本当の自生地のような光景が広がっています。
花柱は下記「チョウノスケソウ」とも似ています。
チョウノスケソウ
チョウノスケソウはミヤマチングルマという別名もあり、花はチングルマに似ています。
こちらの写真は花の後の花柱。
ねじれた姿がなんともかわいいですね。
コマクサ
コマクサは他の植物が生活できないような高山荒原、厳しい環境に生育します。
7月の方がたくさん咲いているようです。
ウルップソウ
ウルップソウは日本国内では北海道と、本州の白馬や八ヶ岳に隔離分布しています。
そのような植物は他にもありますが、ウルップソウという名前は旅心をくすぐられます。
北海道で見つけたら嬉しいでしょうね。
ミヤマオダマキ
キバナノヤマオダマキは山地でよく見かけますが、ミヤマオダマキは高山でしか見られません。
ミヤマアワガエリ
イネ科アワガエリ属の植物、穂がかわいいですね。
ギンリョウソウ
和名は銀竜草、確かに竜のようにも見えますね。
クロユリ
黒色というのは、草地の中では案外と目立ちますね。
ヒマラヤの青いケシ
そして7月だと、青いケシが有名ですね。
上の写真は花期調整されたものだそうですが、7月だとたくさん見られるようです。
標高4000m前後に自生する青いケシ、メコノプシス属の事を言い、「メコノプシス・グランディス」(学名)が代表種だそうです。
まだある、白馬五竜高山植物園の楽しみ
植物を観察しながら斜面を下ってくると、テレキャビンの駅に着きます。
これで今日の植物散策は終了ですが、7月はヒマラヤの青いケシの他にエーデルワイス、10月になると山全体の紅葉が楽しめます。
他にも「ナイトゴンドラ」という、星空観察&夜の植物園散策というイベントも開催されています。
冬場はスキー場の場所が植物園になる、というだけでもユニークですが、ホントにいろんな楽しみ方ができる植物園ですね。
白馬五竜高山植物園(エスカルプラザ)
〒399-9211
長野県北安曇郡白馬村神城22184-10
https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/
●いろんな楽しみ方ができる植物園
●標高1500mまでのゴンドラ&絶景リフト
●本格登山気分をお手軽に(!?)
●日本植物園協会加盟の専門性
●次回は「ナイトゴンドラ」!?