上高地ハイキング【秋の植物散策】

河童橋からの風景
秋の紅葉・黄葉の上高地。

以前の記事、『上高地ハイキング(春~初夏の植物散策)』に続いて、今回は秋です。

例年10月には穂高連峰が初冠雪、11月の閉山を前に、黄葉・紅葉が進む季節です。

秋、紅葉の上高地をハイキング

秋の上高地ハイキングで植物散策
秋の上高地ハイキングで植物散策です。
今回の植物散策のポイント

●10月下旬~11月上旬の上高地
●黄葉と紅葉、キク科の綿毛も見頃
●歩く距離は12~13km(滞在時間4~5時間)
●大正池スタート、明神池までで折り返し
●帰りのバスは上高地バスターミナルから乗車

大正池

朝8時半くらいの大正池
終点の上高地バスターミナルまで行かずに、大正池でバスを降りてハイキングスタートです。

沢渡からバスもしくはタクシーに乗り、大正池のバス停で下車してハイキング・スタートです。

大正池から眺める穂高連峰
穂高連峰には雪が。今年(2019年)は10/22に初冠雪しました。

この日は大正池に8時半に到着。

薄っすらと朝もやが出て、幻想的な風景です。

穂高連峰は少しだけ白くなっていて、粉砂糖をふりかけたようです。

田代湿原を抜けて河童橋方面へ

大正池から田代橋へ向かう途中
大正池から田代橋へ向かいます。

大正池から田代湿原を抜けて河童橋方面へ向かいます。

黄葉はカラマツの他、シラカバやダケカンバ、ウリハダカエデ、サワグルミなどの樹種が多いです。

カラマツ

黄葉したカラマツ
黄葉したカラマツ。

田代湿原付近はカラマツとチョウセンゴヨウが目立ちます。

ウリハダカエデ

ウリハダカエデの黄葉
ウリハダカエデ。

ウリハダカエデは樹皮が特徴的なカエデですが、3裂に見える大きな葉も目立ちます。

秋の上高地では黄葉した葉をよく見かけます。

コシアブラのように、色が抜けて白くなる葉も見つけられます。

コシアブラ

コシアブラ
コシアブラの葉。色が抜けて白っぽくなるのが特徴的です。
コシアブラの若芽

ゴマナ(綿毛)

ゴマナの綿毛
ゴマナの綿毛。キク科の綿毛も、この季節の見どころです。

田代橋を渡って、梓川の右岸(西側)を北上します。

梓川の右岸(西側)を歩きます
梓川の右岸(西側)を歩きます。

上高地ルミエスタホテル

アップルパイ&コーヒー

アップルパイ(上高地ルミエスタホテルにて)
上高地ルミエスタホテルにてアップルパイをいただきます。

ルミエスタホテルに立ち寄り、アップルパイとコーヒーをいただきます(前回は「かっぱのムース」をいただきました)。

ホテルからは正面に霞沢岳を眺められて絶景です。

あと、ルミエスタホテルでは「河童のひるめし」という名物のお弁当が販売されていて、ランチ用に買って行くのもオススメです(今回の我々は山ごはんの用意をしてきました※後述します)。

ルミエスタホテルから河童橋へは徒歩15分くらいです。

ウェストンのレリーフに立ち寄り、左岸のカラマツ林を眺めたりしつつ北上します。

ウォルター・ウェストンのレリーフ

ウォルター・ウェストンのレリーフ
ウォルター・ウェストンのレリーフ前。こちらも上高地の定番スポットですね。
梓川とカラマツ林
朝日を受けてカラマツ林が輝いて見えました。

河童橋

河童橋からの風景
河童橋に到着、左岸に渡って記念撮影です。快晴!

河童橋に到着後、いったん橋を渡って左岸で記念撮影です。

穂高連峰と橋を入れて写真を撮ろうとすると、やはり左岸側からが良いですからね。

定番の「かっぱコロッケ」

かっぱコロッケ
売店で購入した「かっぱコロッケ」。

売店で「かっぱコロッケ」を買って河童橋の上で記念撮影します。

ちなみに前回は「河童焼」でした。

クサボタン

クサボタンの実
クサボタンの実。ボタンヅルやセンニンソウ、クレマチスの実とも似ています。

再び右岸に戻って、明神池を目指して北上します。

河童橋から明神池までは徒歩約60分です。

途中、カツラの木やハルニレの中を抜けます。

ハルニレ林
この辺りはハルニレ、サワグルミ、カツラなどの落葉広葉樹が優先しています。

カツラの葉の香り

カツラの葉の香り
カツラの葉を拾って香りを嗅ぎます。

以前にカツラの木の香りについての記事を作っています。

カツラの木の黄葉

コミネカエデ

コミネカエデ
コミネカエデ。秋の上高地では、最も鮮やかな赤色がコミネカエデの紅葉だと思います。

黄葉・紅葉したカエデの色と、背景の梓川の川面のエメラルドグリーンの組み合わせが良いですね。

コハウチワカエデ

コハウチワカエデ
コハウチワカエデ。

コハウチワカエデは、小さいハウチワカエデ。

葉の形が天狗のハウチワ(葉団扇)と似ている、という名前です。

イタヤカエデ

イタヤカエデ
イタヤカエデ。

イタヤカエデの葉は、切れ込みがあまり入らないのが特徴です。

葉の面積が大きいので、秋は黄葉が目立ちます。

明神池

明神池に到着です
明神池に着くと、ここもやはり秋の風景になっていました。

明神池に到着です。

穂高神社奥宮で拝観料(1人300円)を払って、明神池を散策します。

黄葉のオレンジ色が水面に写って、更に鮮やかに見えます。

明神橋

明神橋から眺める明神岳
明神橋から眺める明神岳。

明神池の後は、明神橋を渡って左岸へ。

橋から後ろを振り返ると、そびえ立つ明神岳が見事な秋色で、来て良かったなあ、としみじみ。

山ごはん・タイム

ビアレッティのモカアルピナ(マキネッタ)
このブログでお馴染み、山岳帽のマキネッタ登場です。

ランチは、山ごはんです。

持ってきた食材を河原で調理します。

今日はカルディコーヒーファームで買った食材を使いますが、この詳細は別記事を作成しました。

カルディコーヒーファームの食材で山ごはん』をご覧ください。

カルディコーヒーファームの食材で山ごはん

梓川左岸を河童橋方面へ

ランチの後は、梓川の左岸を河童橋に向けて歩きます。

左岸の林道
左岸は、川から少し離れていて、幅の広い道が多いです。

カンボク

カンボクの実
カンボクの実。ガマズミの仲間の植物で、赤い実も似ていますが、カンボクの方が透明感がある赤色です。

マユミ

マユミの実
マユミの実。ピンク色の中から赤い種子が出てきます。冬にも残っていて、雪景色の中で目立ちます。

オオカメノキ

オオカメノキ
紅葉したオオカメノキの葉。以前にオオカメノキの花についての記事も作っています。
梓川の支流を観察
梓川の支流も澄んでいて、覗き込みたくなります。

上高地バスターミナルからバスに乗って帰路

河童橋付近から焼岳方面への眺め
河童橋付近から見る、焼岳方面の眺め。

河童橋に到着後、上高地バスターミナルからバスに乗りますが、最後に「河童焼」を食べて本日のハイキングは終了です。

河童焼

河童焼
河童焼。「あずきあん」「カスタード」「あずきあん&クリームチーズ」の3種類があります。

このブログ、sambuca(サンブーカ)では、上高地を何回か記事にしてきましたが、次回はぜひ冬の積雪期についても記事にしたいと思います。

今回の植物散策のまとめ

●やはり何度でも来たい上高地
●今回もカッパグルメを堪能
●積雪期(閉山後)にも来てみたい

上高地へのアクセスや天候、服装について
上高地へのアクセスや天候、服装などの基本的な情報については上高地の公式サイトでご確認ください。

※積雪期の上高地の記事『上高地の冬【スノーシューツアーに参加してきました】』を作成しました。

雪に閉ざされた、冬の上高地・河童橋
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ABOUT US
しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。