【中山道のんびりサイクリング】宿場町と中央アルプス、春の絶景街道をゆく

中山道ゆったりサイクリング

『Lonely Planet (ロンリープラネット)』の影響もあって、今や世界中から観光客が訪れる中山道。特に人気なのは信州の木曽路で、歩いている人の半分以上は外国人では?と感じるほどです。そんな中山道の絶景区間の一部を、今回は自転車で走り抜けます。ウォーキングのコースから変更して、自転車ならではの快適な道を選びました。
サイクリングであれば1日で50kmの移動も難しくないし、木曽から中津川方面へ向かうのであれば基本的には下りなので負担も軽いです(細かく上り下りはありますが)。
新緑に花桃(ハナモモ)、残雪のアルプスを望む風景と相まって、個人的には4月下旬がベストシーズン!だと思います。ロードバイク初心者の僕の妻でも大丈夫な、ゆったりのんびりなコースをプランして、夫婦で走ってきました。

中山道ウォーキングのコースとは違う道を自転車で!

中山道のウォーキングコースと、自転車で走りやすい道路を組み合わせた、いいとこ取りのサイクリングコースをGO!

藪原駅からスタート、帰りはまたここに戻ります

まずは車で藪原駅へ。藪原駅前にも駐車スペースがあるのですが、今回は藪原駅のすぐ近くの木祖村観光協会の広い駐車場に車を停めさせていただきました。往路は電車で輪行の後、ここまで戻ってくる作戦です。
車から自転車を降ろして準備完了、「スタート~!」と元気に走り出してすぐ、4㎞弱でセブンイレブン木曽町神谷入口店へ立ち寄り。妻の体力を考慮し、こまめに休憩(トイレも)を取り入れたコース設定です。ちなみに、ここのセブンイレブンはイートインコーナーもあるので、座って食事ができます。信州ならではのメニューもあります。わさび味噌のおにぎりやなめこ汁で朝ご飯。途中のおやつ用に、信玄餅のチロルチョコも購入しました。

セブンイレブンのおにぎり

セブンイレブンのおにぎり。信州限定のメニューを見つけるのも楽しみの一つ。こちらは安曇野産わさび使用「わさび味噌」。

「チロルチョコ 桔梗信玄餅」40円。

セブンイレブン限定『チロルチョコ・桔梗信玄餅』43円。

セブンイレブンを出発、その後すぐの交差点を右折して、JRの線路沿いの道へ。国道19号線とは違って快適に走れます。宮ノ越駅、原野駅付近を通過しながら、左手には中央アルプス、木曽駒ヶ岳が見えてきます。道の突き当りに酒屋さんがあり、自動販売機もあります。

残雪の木曽駒ヶ岳

残雪の木曽駒ヶ岳。自転車からだと、眺める場所によって見え方が違う事がよくわかります。

道なりに左へ曲がり、国道19号線に出て右折、数十m進むと、右手に相撲場!

木曽町民相撲場

土俵発見!木曽町民相撲場です。

木曽では御嶽海(信州出身の力士)のポスターが貼ってあるお店が多いですが、相撲が盛んなのでしょうか。いずれにしても、こうして国道沿いに相撲場があるのは驚きです。

木曽町民相撲場でしこを踏む

「どすこい!」と妻にポーズを取ってもらいました。

国道19号線は歩道を
このエリアの国道19号線は、車道を自転車で走行するのは危険です。歩行者用道路を走りましょう。今回のコースはなるべく19号線を迂回するように選んでいますが、一部どうしても通過しないといけないので気を付けてください。

木曽福島には蕎麦や和菓子、ジェラートなど色々あります

相撲場を過ぎてすぐに右折、側道に入ります(国道19号線を離れます)。木曽町立上田小学校の横を通過し(木造の雰囲気の良い校舎です)。黒川渡の池、御料館(旧帝室林野局木曽支局庁舎)を過ぎると、木曽福島の街です。藪原駅からここまで14~15km。

木曽福島には蕎麦の「くるまや」、七笑酒造、いくつも有名なお店、観光スポットがありますが、今回は田口氷菓店でイタリアンジェラートを。たくさんテイストがありますが僕は迷わず「搾りたて牛乳」を。妻は迷いに迷った末に、クマザサとサクラのダブルにしておりました。

田口氷菓店にてジェラートを

田口氷菓店にて本格的なイタリアンジェラートを。こちらは搾りたて牛乳。

木曽福島でのんびりした後は、県道263号線を木曽川下流に向かって進みます。日本酒「中乗さん」(中善酒造店)前を過ぎ、ヒノキ林の中を通過します。

信州でよく見かける「中乗りさん」

信州でよく見かける「中乗さん」(中善酒造店)の前でパチリ。

木曽福島から離れていくと林間コースに

木曽福島から離れていくとヒノキの林間コースに。

突き当りまで行って、左折。国道19号線に(元橋交差点)。中津川・南木曽方面へ進むとすぐに(300mくらい)ガソリンスタンド(ENEOS)があり、その手前の側道に入ります(見過ごさないように注意!僕も過去に通り過ぎてしまった事があります)。

車がギリギリ1台通れる狭い道を下ると(斜度が急なので気を付けてください)、水色の橋に出ます。この橋の色、ロードバイクが好きな人にはお馴染み、ビアンキのチェレステカラーです! 橋の上からの風景も素晴らしく、しばし撮影タイム。木曽川のエメラルドグリーンの水面も美しいです。

チェレステカラーの橋

薄い青緑色、チェレステカラー(Bianchiカラー)の橋を渡ります。

残雪の中央アルプスを望む花桃街道、508号線へ

ビアンキ橋(勝手にそう呼んでいます)を渡って、2車線の道路に出たら、左折します。4kmほど道なりに進み、上松駅の手前のループの下を越えて右折。県道473号線を1kmほど進むと県道508号線との交差点に出るので、この508号線へと左折。ここからしばらく、残雪の中央アルプスと花桃の絶景コースです! ゆっくり休憩しがなら進みましょう。

交通量も少ない絶景ルート

がんばって上らなくてもこれだけの絶景が観られるなんて!

残雪の中央アルプス

ここでしばし休憩。風景を楽しみます。

赤、白、赤、白と並ぶハナモモの街道

赤、白、赤、白と並ぶ花桃の街道。福沢諭吉の婿養子、福沢桃介がドイツから持ち帰って須原の発電所近くに植えたのが始まりらしいです

県道508号線の長いトンネル
508号線を7kmほど進む途中、長いトンネルを通ります。車の交通量は多くはないですが、スピードを出している事が多いので、後ろのライト点灯、反射板の利用などで車の運転者から目立つように対策しつつ、左側に寄ってハンドルをしっかり握って走りましょう。

最後のトンネルを抜けると「この先通り抜けできません」の看板が立っています。ゆくゆくは直進できるようになるのでしょうが2018年4月現在、まだ工事中です。なので左折して、国道19号線(万場交差点)へ。19号線を右折、中津川方面へ向かいます。

須原宿を抜け、ゴールの野尻駅へ

国道19号線を4kmほど進むと、須原宿です。須原駅の横にはトイレもあります(時間がなければ、旅をここで終えて電車に乗ってしまうのもありです)。ここまで約40kmくらいです。定勝寺の前を通過して、1kmほど行ったところで、右側の側道に入り(右折)、国道19号線に出ます。

須原宿の定勝寺前

須原宿の定勝寺。重要文化財に指定されていて、木曽路の中で最も古いお寺だそうです。

定勝寺前の水舟

宿場町でよく見かける水舟。サワラの木をくりぬいたものが多いようですが、これも中山道らしい風景です。

国道19号線に出たら、歩行者用信号を渡って、反対側の歩道に渡ります。中津川方面に200mほど進むと、右手に側道があります。「阿寺方面迂回路」の看板があるので、そちらに進みます。鉄橋を渡って、木曽川の右岸へ。

いろんな角度から中央アルプスを望みます

いろんな角度から中央アルプスを望みます。

5kmほど川沿いの道を行くと、黒い大きな橋(あてら橋)に着きます。この辺りからも、中央アルプスがキレイに見えます。

黒い大きな橋、あてら橋

黒い大きな橋、あてら橋。ここからの景色も素晴らしいです。

記念撮影して、橋を通って木曽川の左岸に渡って左折、ゴール地点である野尻駅に向かいます。ちなみに駅までの上り坂、妻は自転車を押して歩いていました。。。

最後に野尻駅のすぐ近くの「旅館 庭田屋」に立ち寄ります。映画「男はつらいよ」のロケで使われた建物で、残念ながら現在は営業していないようですが、きれいな状態で雰囲気を味わえます。作中、寅さんが博のお父さんに出会い、「今昔物語」の話しを聞いたのがこの旅館だったのですが、そのシーンを思い出し、しんみり。

「男はつらいよ」(第22作・ 噂の寅次郎)のロケ地、庭田屋

「男はつらいよ」(第22作・ 噂の寅次郎)のロケ地、庭田屋。

庭田屋で記念撮影して、駅に戻ったら輪行準備です。電車は2時間半に1本くらいなので、時間配分に気を付けたいところです。

待合室に入ると、10人くらいの外国人が電車を待っています。やはり中山道の世界的人気は本物です。電車で藪原駅に戻り、今回の旅はここまで。
寄り道したり、撮影したり。のんびりした行程で、初心者サイクリストの妻も大満足だったと思います!?
そうそう、自転車で中山道を旅していると地元の人に「どこから来たの?」「あそこのカツ丼、オススメだよ!」とか、たくさん声をかけてもらえます。寅さんの気分になったような、これもまた中山道のんびりサイクリングの良いところです。

今回の旅のポイント
●藪原駅から出発、野尻駅までの自転車旅(距離は45~50km)
●下り基調なので自転車初心者にも優しい
●中山道の宿場町をつないでいく日本的風景
●残雪の中央アルプス&新緑と花桃の絶景は4月下旬
●木曽路の人達の温かい心に触れられる旅

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ABOUTこの記事をかいた人

神戸出身、2016年から信州在住。植物のある生活、自然の中での生活について、このサイト(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。2019年~イタリア・トリノの自転車ブランド・3Tアンバサダー。