今回紹介する「白馬岩岳マウンテンリゾート」(スキー場の名前は白馬岩岳スノーフィールド)は、昨年(2018年)にオープンしたシティベーカリー(THE CITY BAKERY)が話題になっていて、以前から行きたいと思っておりました。
シティベーカリーは「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(ハクバ マウンテンハーバー)」という建物内にあります。
今年は暖冬で雪が少なかったので、スノーシューハイキングにはどうかな?
と心配していたら、3月中旬にまとまった降雪があったので「今だ!」と、白馬へと出かけた、今回はそんな記事になります。
シティベーカリーもある!白馬岩岳・ねずこの森でスノーシュー・ハイキング
ゴンドラリフトに乗って山頂へGO
車で「岩岳ゴンドラリフト ノア」隣接の駐車場に到着、チケット(大人往復1800円)を購入して、ゴンドラに乗り込みます。
スノーシューをレンタルする場合
「ゴンドラリフト ノア」の同じ建物内に「スパイシーレンタル・岩岳ゴンドラ店」というショップがあります。
ここのゴンドラ、谷を越えていくので風景がどんどん変わります。
上りきると、
この時点で既に絶景です!
乗車時間約8分、これだけでも価値があると思えるゴンドラリフトを降りると、大迫力の風景です。
山頂駅
標高1280mまで一気です。
山頂パトロール室で入山届(登山届)を
そして、右手に山頂パトロール室があります。
ここで入山届(登山届)を出します。
用意してある用紙に名前や連絡先を記入し、コースの説明を受けて、散策マップをいただきます。
スノーシュー散策マップを入手
散策マップはスノーシュー専用のもので、ありがたいですね。
「ねずこの森」入口へ(ここから植物散策スタート)
ゲレンデを横切って反対側に行くと、今回の植物散策の場所「ねずこの森」の入口に到着です。
ここから右手に行くとシティベーカリー(ハクバ マウンテンハーバー)があるのですが、それは後のお楽しみです。
歩き出すと、雪面が光を反射して、森が明るいです。
ブナが多いです。灰白色(かいはくしょく)と呼ばれる、灰色混じりの白色の樹皮が一層明るく、滑らかに感じられます。
ブナの森
ブナの木は、特に若い木は枯葉が冬の間も残っている事が多いですが、見上げると金色に輝いているように見えます。
これも雪面の反射のおかげですね。
ブナの実を発見!
ブナの実です!
同じブナ科のミズナラなどの実=ドングリとは全く違った形をしているのがブナの実です。
ピンクのテープを目印に
ピンクのテープを目印に進みます。
ちなみにこちらもブナの木。
ネズコの木が見えてきました!
森の入口から300mくらい進むと(のんびり歩いて10~15分くらい)、ひと際大きな常緑針葉樹が見えてきます。
「ねずこの森」のネズコです!
散策マップにも書いてあるように、「ねずこの森」とは、ブナやミズナラが多いこの森をネズコが“守っている”のですね。
ブナやミズナラが落葉しているこの季節、特に存在感が際立ちますね。
ネズコは木曽五木の一つ
ネズコは、別名クロベ。
図鑑によってはクロベ(別名ネズコ)もあります。
山地から亜高山帯に生え、木曽五木の一つで(他はヒノキ、アスナロ、コウヤマキ、サワラ)、ねずこ下駄としても有名ですね。
材木として、
- 軽い
- 堅い
- 水に強い
という特徴があって、下駄に最適とされていました。
木曽五木の中では、一般的にはヒノキが最も有名だと思いますが、ヒノキは植林が多いのに対して、ネズコは実生(天然木)が多いです。
耐寒性が強いという特徴も「ねずこの森を守ってきた」という姿を見ると、納得ですね。
ネズコと同じヒノキ科クロベ属の仲間には、庭木として使われる園芸種も多いですが、こちらはまさに深山に生える天然木ですね。
樹齢は200年以上、との事。
折り返し地点の「あずま家」から白馬三山を眺めます
ネズコから200mくらい進むと、今日の行き先である、あずま屋に到着です。
白馬三山が正面に見える、贅沢な休憩所です。
無雪期はここからさらに奥にある「うまブナ」という不思議な形をしたブナの木の場所まで行けますが、今回はこのあずま屋で折り返し、戻ります。
明るい林内からは展望がよく、白馬三山が見えるポイントが多いです。
そして、いよいよ終盤、スキー場付近まで戻ってくると、マウンテンハーバーのテラスが樹々の間から見えだします。
シティベーカリーが見えました!
「ねずこの森」入口まで戻って、山頂パトロール室へスノーシュー・ハイキング終了の報告をしたら、今日の植物散策は終了です。
入山届の下山報告
山頂パトロール室に行って、無事に戻ってきた事を伝えるのを忘れずに。
いよいよマウンテンハーバー(シティベーカリー)の絶景テラスに
「ねずこの森」から徒歩2分くらい(山頂パトロール室からでも5分くらいでしょうか)でマウンテンハーバーに。
入口の風景もスゴイですが、テラスに抜けると、驚きの風景が広がっています!
この日は平日でしたが、すんなり席に座れて、思っていたほど混雑していなくて良かったです。
しかし!
その喜びも束の間、落胆する妻の姿がありました。。。
目当てにしていた、シティベーカリー名物のクロワッサンを使った白馬限定メニュー、白馬豚のプレッツェルクロワッサンサンドが売り切れていると言うのです。。。
そして他のサンドイッチ類も全て売り切れなのだと。。。
甘党の僕はクッキーやマフィン&コーヒーでニンマリなのですが、ビールに合わせようと思っていた妻には気の毒ではあります。。。
この日は12時ちょうどで既に売り切れていたので、「プレッツェルクロワッサンサンド」を目当てにする場合、けっこう早く来る必要がありそうですね。
とは言え、ここのシティベーカリーに(クラフトビールにも)妻もご満悦です。
大満足で、再びゴンドラリフトに乗って下山します。
今回、歩いた距離は2㎞弱。
起伏もゆるやかで、普段運動しない人でも十分楽しめるコースです。
「グリーンシーズン」に再訪して新緑のブナも見てみたい!
そして、白馬岩岳がスゴイのが、ゴールデンウィークからの「グリーンシーズン」も楽しめる事です。
スキーやスノーシュー等の「ウィンターシーズン」は3月末で終了ですが、4月末からゴンドラリフトが再開され、GWは絶景テラスでのネイチャーヨガ、Jazzバンドの演奏などのイベントが予定されていて、ゴンドラリフトはGWから11月中旬まで運行するのです。
つまり、今回の「ねずこの森」のブナの新緑や紅葉も散策できるのですね。
「残雪の白馬三山と新緑のブナの組み合わせ、良いだろうな~」と帰りの車で話していたら、妻が「ブタ!白馬豚とビールの組み合わせ!次は絶対!」と叫びます。
いずれにせよ、再訪は必須です!
●ゴンドラで標高1280mまで登れる(楽ちん)
●登山届を出す仕組みがある(安心・安全)
●ピンクのテープ&踏み跡もあって安心
●ブナやミズナラの新緑シーズンにまた来たい
※白馬岩岳のグリーンシーズンの記事も作成しました。
※アクセスや駐車場、営業情報の詳細は「白馬岩岳マウンテンリゾート」公式サイトでご確認ください。
●体力がなくても大丈夫(初心者OK)
●スノーシューのレンタルの施設もアリ
●のんびり歩いても1時間くらい
●ご褒美はシティベーカリーと絶景テラス
●GWからの「グリーンシーズン」にも行きたくなる!