福寿草(フクジュソウ)の開花時期は2~4月です。
東京では2月に咲いているのを見かけますが、信州では3月、山間部では4月になってからです。
同じ時期、同じような環境にはオオイヌノフグリやヒメオドリコソウ、フキノトウも見かけるようになります。
この記事では、信州の木祖村・吉田地区(福寿草の群生地)の写真で、フクジュソウと、同じ季節の植物について紹介します。
福寿草の季節に咲く花とフキノトウ
まだ他の植物が芽吹いていない頃に咲いて、春の到来を感じさせる花、フクジュソウ。
付近を見渡すと、オオイヌノフグリやヒメオドリコソウなどの花を見つける事もあります。
信州だと、フキノトウも同じ頃です。
日当たりを好むフクジュソウやフキノトウ
フクジュソウは日当たりの良い、開けた場所を好みます。
まだ周りの植物の背が高くなる前に咲き、色が少ない季節と相まって目立ちます。
フキノトウも同様に、開けた場所でよく見かけます。
フクジュソウの自生は意外と少なくて、信州ではフクジュソウよりもフキノトウの方がよく見かけます。
フクジュソウもフキノトウも、見かけるのは道路脇が多いです。
福寿草の毒性とフキノトウ
福寿草に毒があるというのは有名な話しです。
フキノトウと間違えてしまう(誤食)、というものですね。
確かに、開花前の蕾の状態だと似ているし、同じような環境、時期なので注意が必要です。
しかし、花が咲いた状態だと間違える事はないし、根や葉の部分に毒を持つ植物は多いです。
フキノトウもピロリジジンアルカロイド類という毒性が微量ながら含まれているので、アク抜きしてから食べる必要があります。
いずれにせよ「スイセンとニラ」と同様、食用にする場合の実用面(?)から植物を覚えるのは有効な方法でもあります。
小学校受験に登場する福寿草
「植物を覚える」と言えば、書いておきたい事が一つ。
小学校受験で「冬の花」として2月だと福寿草や菜の花を覚える(教える)そうです。
それを知って思ったのは、菜の花に比べると福寿草は覚えにくい(子どもにとっては)だろうなあ、と。
フクジュソウは東日本に多く、西日本には少ないです。
僕は神戸出身ですが、神戸では見た記憶がありません(六甲高山植物園では見れますが)。
そして信州でも自生は少ないです。
前述の通り、フキノトウはよく見かけるのですが。
子ども達のお勉強に求められるものもたくさんありますね。
この記事が少しでもお役に立てればと思います。
今回の撮影地は信州の木祖村・吉田の群生地
今回の記事の写真は、先週(3月中旬)、木祖村の吉田という、福寿草の名所で撮影しました。
今シーズンは暖冬だったので少し花期が早いと思いますが、4月の初めまでは楽しめそうです(花期が長いのもフクジュソウの特徴です)。
国道19号線沿いで、車でもアクセス可能なのでオススメです。
中山道ウォーキングや中山道サイクリングのついでに立ち寄る事ができる場所でもあります。
信州の山間部は4月が見頃の場所も
そして、僕が住んでいる標高1300mとかの高地は、フクジュソウの開花はまだ先、4月になってからです。
その後、本格的な春になると同じキンポウゲ科の仲間のニリンソウが咲き、夏にはオダマキ、トリカブトの花(こちらも有毒)といった個性的な花が開花します。
クレマチスやクリスマスローズも、フクジュソウと同じくキンポウゲ科です。
街で暮らす人にも身近な花ですよね。
そんな花の季節の始まりを告げるフクジュソウ、そしてフキノトウ。
鮮やかな色や香り、味覚を楽しむ季節の到来です。
植物名 | フクジュソウ |
漢字名 | 福寿草 |
別名 | 元日草(ガンジツソウ) |
学名 | Adonis amurensis |
英名 | Amur adonis |
科名・属名 | キンポウゲ科フクジュソウ属 |
原産地 | 東アジア |
花期 | 2~4月 |
今年は 雪が少なくもう咲きました。
>若草様
もう咲きましたか!早いですね!
僕も探してみます(^。^)
コメントありがとうございます!