カカオハンター(小方真弓さんのペアリングセミナー)

カカオハンターズのチョコレート

先日、丸山珈琲で開催されたイベント、「カカオハンターズ小方真弓氏 コーヒーとチョコレートのペアリングセミナー」に参加してきました。

カカオハンター・小方真弓さん

カカオハンター・小方真弓さん。普段はコロンビアで活動されていて、今回は日本に一時帰国されたタイミングでのセミナーでした。

「情熱大陸」でも取り上げられたほどの有名人でもあり、チョコレート会の超重要人物・小方真弓さんに直接お話しを聞ける、しかも丸山珈琲で(お気に入りのコーヒーショップです)とあれば行くしかない! と出かけた、今回はそのレポートとなります。

噛まずに溶けていく変化を味わうチョコレート

カカオハンターズのチョコレート

今回のイベント「カカオハンターズ小方真弓氏 コーヒーとチョコレートのペアリングセミナー」では、様々なチョコレートと、それらに合わせた丸山珈琲のコーヒーを味わいました。

そもそも、チョコレートを食べる時(特に板チョコの場合)、それほどじっくり味わった事がなかったのですが、今回のセミナーでは、まず「噛まずに口の中で溶かしてください」と。言われた通り、小さく割ったチョコレートを口に入れて、噛まずに舌の上でキープします。すると最初に柑橘系の香りがして、次にカカオの甘さ、最後の余韻は渋味や苦味を感じたりします。別のチョコレートになると、ロゼワインのようであったり、カラメルや蜜のような香りだったり、日本酒のような発酵の味を感じるものもあります。ゆっくり味わう事で、舌の上での変化を楽しめるし、なんとも贅沢な時間です。

配布された資料には「チョコレートの香りと温度」についての説明があります。

アーモンド油、カシューナッツ油、ゴマ油・・・etc、種から搾った油の多くは「常温で液体」ですが、カカオの種を挽いて作るチョコレートは「常温で個体」。チョコレートは温めると、やわらかくなって溶けますよね。
これは「種」と言ってもカカオの種には常温で個体の、かたい油脂の成分が含まれているから。一般的なチョコレートが溶ける温度は約33℃。もし口の中が冷たければチョコレートはゆっくり溶けますし、温かければサッと溶けます。
(CACAO HUNTERS Pairing Seminar配布資料より)

熱帯の植物、カカオの木とコーヒーの木

カカオの木にカカオポッド(カカオの実)が

カカオの木にカカオポッド(カカオの実)がついています。こちらは京都府立植物園にて撮影。

考えてみれば、カカオ(チョコレート)というのは、農作物としてのコーヒーとよく似ています。共に熱帯の植物であり、種が食用にされ(実の部分ではなく)、発酵、焙煎を経て、「豆」と呼ばれて流通します。
アフリカ原産のコーヒーの木と、中南米原産のカカオ。全く別の地域の植物が、よく似た加工を経て、嗜好品として一緒に楽しめるのは面白いですね。

チョコレートに合わせるコーヒー

丸山珈琲の「クリスマスブレンド」や「ゲイシャ ホワイトハニー」など、チョコレートに合わせるコーヒーも美味しかったです。

今回のペアリングセミナーは、それぞれのチョコレートに相性の良い、丸山珈琲のコーヒーとのペアリングを楽しむ、という進行でした。
この時期の丸山珈琲オススメである「クリスマスブレンド」と「CACAO HUNTERS アラウカ70%」のペアリングでは、深煎りだけど後味がスッキリしている「クリスマスブレンド」と、アラウカ70%の甘酸っぱさの組み合わせの良さを楽しみました。スペシャリティコーヒーでよく話題になる「ゲイシャ」には「CACAO HUNTERS ペルラ・ネグラ74%」。ゲイシャの青リンゴや洋梨のような風味と、ペルラ・ネグラが持つカカオの強い甘さとのバランス、長く続く余韻が印象的でした。

カカオポッド(カカオの実)

カカオポッド(カカオの実)を触らせてもらいました。こちらはチョコレート色ですが、他に赤や黄色、オレンジなど、とてもカラフルです。

カカオ100%というチョコレートを試させてもらうと、不思議な事に、70%の方が香りが立っていたり(砂糖によって香りが伸びるそうです)、奥が深い。
とにかく、チョコレートとコーヒーがお互いの味を引き立てるという、新たな楽しみを知って、大満足のセミナーとなりました(これで2000円は安い!)。

カカオの生産者、農家の厳しい現状

セミナーの最後では、コロンビアをはじめ、中南米やアフリカのカカオの生産者の人たちの困窮についての話しがありました。このサイトでも、以前の記事『コーヒー、シングルオリジン』で紹介しましたが、コーヒーやカカオ、綿花、コショウなどの一次産品を巡る状況は複雑化しています。

小方真弓さん着用のスウェット

小方真弓さん着用のスウェット。背中には、カカオの産地が記されたコロンビアの地図が。

農家の人が同じ量、同じ品質のカカオを出荷しても、時期によって価格が大きく変動してしまったり、生活が立ちいかなるような場合もあるようです。

カカオハンターズのチョコレート

お土産に買って帰ったカカオハンターズのチョコレート。

コーヒーに関しては、昨今の「サードウェーブ」、「シングルオリジン」等の流行もあり、高品質なコーヒー豆の市場が大きくなってきているのに比べてカカオはまだまだで、世界全体の生産量・500万トンのうち、高品質な嗜好品として出回るのは2000トン程度にとどまるそうです。

カカオハンターズのチョコレート

4種類の味がセットになったカカオハンターズのチョコレート。パッケージのデザインも美しいです。

様々な課題がありますが、まずは今回のセミナーで知ったように、チョコレートとコーヒーのペアリングを今後も楽しんでいこうと思います。それぞれの違いをしっかり味わって、香りや余韻を楽しむ事は豊かな事だし、ひいては植物のそれぞれの個性、それぞれの気候や風土への意識へと繋がるのだと思います。美味しくて楽しいチョコレート&コーヒーには、そんな力がありますね。

カカオハンターズのチョコレート

買って帰ったチョコレートを細かく割って、ひとかけらずつ、じっくり、ゆっくり味わいました。

セミナーの定刻が過ぎても、小方さんは一つひとつの質問にホントに丁寧に答えてくださりました。その姿勢の裏側には並々ならぬ情熱や使命感があるのでしょう。同じイベントがあればまた行きたいと思います!
※下記はカカオハンターズのサイトへのリンクです。

https://cacaohunters.jp/

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ABOUTこの記事をかいた人

神戸出身、2016年から信州在住。植物のある生活、自然の中での生活について、このサイト(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。2019年~イタリア・トリノの自転車ブランド・3Tアンバサダー。