このブログでは、サンブーカについての記事をいろいろ作っていますが、今回はカクテル「サンブーカ・コン・モスカ」について。
「コンモスカ」の意味や作り方、登場する小説(!?)まで、サンブーカ・コン・モスカについて詳しく紹介します。
コーヒー豆を使うカクテル「サンブーカ・コン・モスカ」

サンブーカ・コン・モスカは、イタリアのリキュール・サンブーカをベースにしたカクテルです。
用意するのはサンブーカとコーヒー豆、これだけです。
サンブーカにはいろんな種類がありますが、今回は最も手に入りやすい、モリナリ社のサンブーカを使います。
※他のサンブーカの銘柄についてはこちらの記事『サンブーカの銘柄と種類』にて紹介しています。
Sambuca con mosca=サンブーカ・コン・モスカの意味

サンブーカ・コン・モスカはイタリア語で「Sambuca con mosca」。
「con」は「共に」とか「付き」といった意味で、「mosca」はハエ。
コーヒー豆をハエに見立てたネーミングで、意味としては「ハエが浮かんだサンブーカ」といったところでしょうか。
作り方

作り方はシンプルです。
コーヒー豆を3粒浮かべます

グラスにサンブーカを注いでコーヒー豆を浮かべます。
コーヒー豆は、カクテルのレシピとしては「3粒」とされています。
個人的には多い方が美味しいと思うのですが、今回は基本に忠実に3粒でいきます。
このままで飲んでもOKです。
モリナリのボトルの裏に「飲み方」が書いてあって、それによると、冷やして氷を入れて(ロック)、コーヒー豆3粒を加える、と紹介されています。
今回は、火をつける飲み方で。
点火します

ライターやマッチで火をつけます。
今回のモリナリ社のサンブーカは40度です(ヴァッカリは38度)。
すぐに火がつきます。

10秒か20秒くらいしたら、コースターで蓋をするなどして、消化します。
消化して完成

注意点としては、消化してすぐはグラスが熱いので、少し冷えるのを待ってから飲んだ方が良いです。
コーヒーの苦味によって引き立つサンブーカの味

味としては、サンブーカが甘いお酒なので、コーヒー豆の苦さが良いアクセントになってくれます。
火をつける事によってコーヒー豆の苦味が強調される、という感じでしょうか。
ただ、味としてよりも、火をつけるというイベントと、コーヒー豆のカリッとする食感を楽しむ、そういうカクテルだと思います。
個人的には、エスプレッソにサンブーカを注ぐ「カフェ・サンブーカ」という飲み方の方が好きなのですが、甘さと苦さの割合で好みが分かれるかもしれません。
文学に登場するサンブーカ・コン・モスカ

『ALL ABOUT LIQUEURS・リキュールブック』には「リキュールと文学」という楽しい章があって、それによると『悪党たちのジャムセッション』(ドナルド・E・ウエストレーク)、『MF』(アンソニー・バージェス)にサンブーカ・コン・モスカが登場しているようです。
『悪党たちのジャムセッション』のシーンを引用させてもらいます。
バーナードは、肩の力を抜いてサンブカに視線を落とした。「これをやったことがあるか?」
『悪党たちのジャムセッション』(ドナルド・E・ウエストレーク)※『ALL ABOUT LIQUEURS・リキュールブック』から
「なにをだい?」
バーナードはマッチを取り出して一本に火をつけ、それをサンブカの上にかざした。コーヒー豆が浮かんでいる液体の上に青い焔が燃え上がった。バーナードはマッチ棒の火を振って消し、にこにこして青い焔を見つめていた。
sambuca(サンブーカ)ブログは信州の山奥から

このブログの名前をサンブーカとしているので、ちょくちょくサンブーカに関する記事を作っています。
植物をテーマにしたブログですが我が家の“イタリア的な山暮らし”のアイテムの一つとして、サンブーカは重要な役割を果たしてくれています。
サンブーカについてのより詳しい情報については『サンブーカ(イタリアのリキュール)まとめ』をご覧ください。
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