サンブーカ(イタリアのリキュール)まとめ

サンブーカはアニス系のリキュール
サンブーカはアニス系のリキュールです。

サンブーカとは、イタリアのアニス系リキュールの一つです。

コーヒー(エスプレッソ)に入れたり、コーヒー豆を浮かべて火をつける、という変わった飲み方もあるリキュールです。

この記事ではそんなサンブーカについて、味や原料、種類、サンブーカを使ったお菓子などなど、網羅的に紹介します。

サンブーカとは、イタリアのアニス系リキュール

サンブーカやリモンチェッロなどのリキュール
イタリアには各地方に様々なリキュールがあります。※この写真はCA’MONTE(カ・モンテ)店内にて。

イタリアの各地方には様々なリキュールがあり(日本の地酒のように)、サンブーカもその一つです。

リモンチェッロやカンパリ等に比べるとマイナーなサンブーカですが、イタリアのバールには必ず置いてあり、スーパーマーケットにも並んでいます。

イタリアのスーパーの棚に並ぶサンブーカ
イタリアのスーパーの棚に並ぶサンブーカ。

日本国内だと、大きめのリカーショップで販売されている他、Amazonや楽天でも手に入ります。

※下記は最も手に入りやすい、モリナリ社のサンブーカ。

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サンブーカの原料はアニスシードか八角&ハーブ類

アニスシード
アニスシード。アニスは小アジア原産、セリ科の一年草です。

サンブーカの原料はアニスシード(もしくは八角)と様々なハーブ類で、それらを中性アルコールに浸漬して造られます。

造り方(レシピ)はメーカーによって異なり、他のリキュールと同様、細かい成分は公表されていません。

共通するのはアニスの香りで(成分としてはアネトール)、いわゆる「アニス系」と呼ばれるリキュールの一つです。

サンブーカのアルコール度数は38~40度前後

エスプレッソに注いで「カフェ・サンブーカ」に
「サンブーカ・エクストラ」のアルコール度数は40度です。

サンブーカのアルコール度数は銘柄によって微妙に異なりますが、38度から40度です。

下記、3つの銘柄のアルコール度数をピックアップしてみました。

サンブーカの銘柄アルコール度数
モリナリ・サンブーカ・エクストラ40度
ヴァッカリ・サンブーカ38度
アンティカ・サンブーカ38度
※各銘柄の詳細については『サンブーカの銘柄と種類

サンブーカの味は「アニスの香りと強めの甘さ」が特徴

無色透明のサンブーカ
サンブーカは無色透明です。

「アニス系」をご存知の方は想像がつくと思いますが、サンブーカの味はアニスの香りと、その甘さが特徴(かなり甘い)です。

けっこう好き嫌いが分かれる味だと思います。

代用できる他のアニス系リキュール

ヴァッカリ・サンブーカ
ヴァッカリ・サンブーカには「TRIPLE ANISE」とあります。

ちなみに、同じアニス系のリキュールとしては他に、ギリシャのウゾやトルコのラキ、フランスのアニゼット(ペルノー)等があります。

お菓子作りなどで代用する場合、これらのアニス系リキュールが使えると思います。

サンブーカの種類(銘柄)

サンブーカにはたくさんの銘柄が
サンブーカにはたくさんの銘柄があります。

日本国内で入手できるのはモリナリ社のものをはじめ5、6種類ですが、イタリアでは10社以上から発売されています。

詳しくはこちらの記事『サンブーカの銘柄と種類』で紹介しています。

サンブーカにはたくさんの銘柄が

ブラック・サンブーカ(黒い色)もあり

注いで見ると、ホントに黒い色です(ブラック・サンブーカ)
こちらは「オパール・ネラ・ブラックサンブーカ」という銘柄。

通常はサンブーカというと無色透明のものを指しますが、ブラック・サンブーカという黒色のサンブーカもあります。

味はほぼ同じですが(柑橘系の味が少し強め)、黒い色のリキュールは珍しいので、カクテルを作る時に重宝されるようです。

※飲んでみた記事は下記。

左がブラックサンブーカ、右が一般的な白い(無色透明)のサンブーカ

サンブーカの飲み方

エスプレッソに入れる(カフェ・サンブーカ)

セガフレードで飲むカフェ・サンブーカ
カフェ・サンブーカ。こちらはセガフレードにて(サンブーカは10ccで150円)。

いろんな飲み方がありますが、手軽なのはエスプレッソに加える「カフェ・サンブーカ」というもの。

リキュールをエスプレッソに入れると「カフェ・コレット」というメニューになり、使われるリキュールは様々なのですが(グラッパやアマレット等)、そのサンブーカ版、という飲み方です。

サンブーカ・コン・モスカ(炎とコーヒー豆のカクテル)

サンブーカ・コン・モスカ
サンブーカにコーヒー豆を浮かべて火をつける「サンブーカ・コン・モスカ」。

コーヒー豆をサンブーカに浮かべる、という飲み方も有名です。

「サンブーカ・コン・モスカ」というカクテルで、イベント的な楽しみがあります。

作り方は、サンブーカにコーヒー豆を浮かべて火をつけるだけ、と簡単です(詳しくは下記記事にて)。

リキュールにコーヒー豆を浮かべて火をつけるカクテル「サンブーカ・コン・モスカ」

カフェ・サンブーカもコン・モスカも食後酒としての楽しみ方ですが、そんなイタリアの食後酒についても、下記記事で少し書いています。

ロッシ・ダシアーゴ社のサンブーカ

ソーダやオレンジジュースで割る(食前酒としてのカクテル)

サンブーカのカクテル
サンブーカのカクテル、こちらは炭酸水とライムで割ったもの。

他、ソーダやオレンジジュースで割る、という食前酒的(アペリティーヴォ)な飲み方もできます。

サンブーカのカクテル

サンブーカを使ったデザート(お菓子)

サンブーカのパウンドケーキ
サンブーカのパウンドケーキ

サンブーカはお菓子作りにもよく使われます。

アニスの香りをアクセントにするという使い方です。

このブログでもいくつか料理記事を作っているので、以下にリンクを並べておきます。

サンブーカを使ったデザートの一例
サンブーカのケーキ
サンブーカのティラミス
サンブーカのプリン
サンブーカのセミフレッド
サンブーカ・キス(小さなドーナツのようなお菓子です)

サンブーコ(サンブーカではなく)の花について

左はサンブーコ(西洋ニワトコ)の実のマグカップ、右はサンブーコの花のシードル
左はサンブーコ(西洋ニワトコ)の実のマグカップ、右はサンブーコの花のシードル。

前述の通り、サンブーカの原料はアニスやハーブ類です。

ちょっと紛らわしいのですが、銘柄によってはサンブーコというハーブが使われているものもあります。

サンブーコ(sambuco)は西洋ニワトコの事で、その花が原料の一つとして使われているサンブーカもあるのです。

サンブーカの綴りは「sambuca」です。

「sambuco」と似ているし(一文字違い)、ややこしいのですが別物なのです。

サンブーコ(sambuco)のシードル

まとめ:サンブーカ・ブログは植物をテーマに、イタリア関連も

アルボ・トレードのミニチュア・マグネット
手前はミニチュア・マグネット。サンブーカに関するあらゆる記事を作っています。

このブログの名前をsambucaにした事で、サンブーカについてどんどんマニアックになってきました。

植物をテーマにしながらも、時々サンブーカなどの“イタリア的山暮らし”の記事も登場します。今後ともよろしくお願いします。

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しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。