サンカヨウは、雨に濡れると透明になる花が有名です。
そんなサンカヨウ、我が家(信州の山間部です)のご近所さんの敷地内の個体を春の芽吹きから時々観察させてもらって、先日は実を食べてみました。
サンカヨウの実の味はサクランボのよう(&タネが多い)
まず、サンカヨウの実を食べてみてどうだったか。
味はサクランボのようで美味しいですが、種(タネ)が多いです。
見た目は(色もサイズも)ブルーベリーのようですが、可食部は少ないですね。
サンカヨウは深山で見られる、メギ科の植物
サンカヨウは漢字では山荷葉、深山で見られるメギ科の植物です。
『日本の野草』(山渓カラー名鑑)から少し抜粋します。
サンカヨウの生育しているところにくると、いかにも深山に入ったという感じがする。
『日本の野草』(山渓カラー名鑑)
(中略)
花のあと、濃い青紫色で白粉を帯びた楕円形の液果をつける。
ちなみに、メギ科の植物は他に、イカリソウ、ナンブソウ、トガクシショウマ、ルイヨウボタン等があります。
信州では上高地でも
「深山」とある通り、サンカヨウは信州だと上高地でも見つけられます。
『上高地の花 ハンドブック』には、5月下旬~6月上旬、「ニリンソウの花、咲き乱れる頃」がサンカヨウの花期、と書かれています。
果実(実)が熟すのは7月中旬、とも(上高地での植物の採取は禁止です)。
ちなみに、以前に『上高地ハイキング【春~初夏の植物散策】』という記事を作っています。
山間部の遅い春と短い夏
それにしても、サンカヨウと、山間部の春と夏は短いです。
芽吹きから始まり、花期は約1週間、夏に実が熟すまで2か月くらい。
サンカヨウの透明の花の撮影にトライするも、なかなかタイミングが難しいです。
乾いている時の花は白、濡れると透明に
サンカヨウの花は、普段は白ですが雨に濡れると透明になります。
一定時間、濡れる事によって透明に見えると言われていて、濡れてすぐに透明になるわけではない、というのもポイントです。
しかも花期は短く(約1週間)、花弁が散りやすいので、撮影するにはタイミングが難しいんですよね。
※花が透明になるメカニズムについてはFNNプライムオンラインの記事が詳しいです。
来年の花と実を楽しみに
また来年、透明の花の写真を撮るのを楽しみに。
サンカヨウの実を食べながら、一瞬のように過ぎ去っていく季節を振り返り、次の春を想像する、信州の山暮らしの夏です。
植物名 | サンカヨウ |
漢字名 | 山荷葉 |
別名 | なし |
学名 | Diphylleia grayi |
英名 | なし |
科名・属名 | メギ科サンカヨウ属 |
原産地 | 日本、サハリン等 |
花期 | 5~7月 |
「かそけきサンカヨウ」という映画を見たので、調べて見ました。
今日は西宮の北野緑地植物園に行って来ました。
10月ザクラが咲いていました。
蓮の蓮台の中の種も欲しかったです。
忘れな草の種が、ご自由にお持ち帰りくださいと書いてあったので、もらって来ました。
木下佳代様
コメントありがとうございます!
『かそけきサンカヨウ』という映画があるのですね!
今、Google検索してみましたが、面白そうな映画ですね(^。^)
北山緑地植物園、神戸に住んでいた頃に、行った事があります!懐かしいです!
ワスレナグサの種、良いですね(^。^)