昨年(2022年)の秋に乗鞍高原ハイキングに行ってきました(記事にするのが遅くなりました)。
紅葉の中、バスを利用しつつ、三本滝と善五郎の滝を巡ってきたので、乗鞍高原を散策される際、参考にしていただければと思います。
※10月中旬に行ってきた時の記事です
三本滝から善五郎の滝を巡る、紅葉・乗鞍高原ハイキング
乗鞍高原は広大です。
乗鞍岳(3026m)の麓、標高約1500m~1800m付近に、縦横無尽に登山道があります。
その中から、三本滝と善五郎の滝を巡りつつ、なるべく効率良く歩くにはどうするか?
考えました。
片道だけバス(乗鞍高原~乗鞍畳平のシャトルバス)を利用する作戦
考えた結果、バスを利用して標高を稼ぐ作戦に。
乗鞍観光センターから「乗鞍畳平行きのシャトルバス」に乗車し、「片道970円」のチケットを購入、三本滝まで行きます(途中下車)。
三本滝のバス停に到着
乗鞍観光センターから三本滝までは、標高にして約300m上がります。
なので、バス利用でかなりラクチンさせてもらいました。
ほとんどの乗客は畳平まで行くので、ここで下車したのは我々夫婦だけでした。
ここから、下り基調のハイキングになります(途中、上りもありますが)。
「三本滝レストハウス」横からハイキング・スタート
「三本滝レストハウス」の横の「かもしかの径」からハイキング・スタートです。
かもしかの径
途中、オオカメノキの紅葉が見頃です。
三本滝に向かう途中の川の流れも、見ていて癒されます。
紅葉の吊り橋を渡りつつ、
10月中旬だと紅葉は始まったばかりですが、こうして写真に撮りたくなる風景もありますね。
三本滝に到着!
三本滝は、3本の滝が一か所に合流している滝です。
なので、幅が広く、写真に収めるのが難しいくらい大きくて迫力があります。
>Instagramで動画(リール)をアップしました
下記、案内板から少し引用します。
滝のまわりにはうっそうとした森林がひろがり、滝を引き立てています。秋には、常緑針葉樹のシラビソやコメツガの緑の中に、落葉広葉樹のカツラ、ダケカンバ、ナナカマドなどの赤や黄色が映え、いっそう美しい景色が見られます。
長野県名勝 三本滝 案内板 より
乗鞍岳登山道へ向かう分岐
三本滝を堪能した後は、来た道を少し戻って「乗鞍岳登山道」の分岐を曲がります。
下り基調と思っていたら、この区間は結構な斜度の上り坂です。
妻はゼーゼーと息が上がっておりました。。。
足元には、赤い実を見つけたり。
ゴゼンタチバナは夏に白い花を咲かせます。
やっと上り坂が終了!
上りきると「至乗鞍岳」、「至鈴蘭」、「至三本滝」の案内が。
「鈴蘭」に向かいます。
シラカバやダケカンバ、コシアブラ等の黄葉を眺めつつ、ゆったり下っていきます。
スキー場の草原に出て、急に視界が開けます。
10月中旬のこの季節、ヤマウルシの紅葉も目に付きます。
ヤマウルシは最も早い時季に紅葉するので、秋を実感します。
無雪期のスキー場というのも、なんだか平和で良いですねぇ。
スキー場の敷地内を通過しながら、善五郎の滝へ向かいます。
滝見台
善五郎の滝を眺められる、「滝見台」に到着です。
ベンチがあるので、ここでカフェタイムにします。
我が家のお馴染み・ビアレッティでエスプレッソ
アウトドアで飲むコーヒー、毎度ながら美味しいです。
ビアレッティについては下記記事で詳しく紹介しています↓
善五郎の滝
カフェタイムの後、滝見台から少し歩くと、善五郎の滝に到着です。
この滝も迫力!
ちなみに、厳冬期はこんな感じになります↓
乗鞍高原のスノーシューハイキングの様子は下記記事にて↓
善五郎の滝の後は、一の瀬へ向かって歩きます。
途中、ブナの黄葉が美しいです。
既に日が短いので、午後の光は黄色の森を引き立てますね。
この辺り、アップダウンがありますが、それほど斜度はありません。
牛留池展望台
逆さ乗鞍岳のビュースポット、牛留池展望台。
この辺りは、コシアブラなどの黄葉が美しかったです。
コシアブラは、実がなっていました。
口笛の径
「口笛の径」を通って、一の瀬方面へ。
一の瀬付近
一の瀬あたりまで来ると、ゴールはもうすぐです。
「一の瀬園地の大カエデ」が有名ですが、今回は時間がなくなってしまったのでパスしてゴールの乗鞍観光センターに向かいます。
※ミズバショウの時季の一の瀬園地散策記事はこちら↓
白樺の小径
白樺の小径は、カラフルな森林散策を楽しめました。
シラカバやコシアブラ、トチノキやカエデ、黄色や赤色の中にモミの木などの緑色も混じります。
オオカメノキの赤い実や、アキノキリンソウも見つけました。
アキノキリンソウを見ると、花の季節の終わりを感じますね。
乗鞍観光センターに戻ってゴール!
乗鞍観光センターに戻ってきました!
「トレイルヘッド(TRAILHEAD)」と書かれた小屋があります。
「トレイルヘッド」が乗鞍高原の登山道のスタート・ゴール地点なんですね。
まとめ
今回は、三本滝と善五郎の滝を巡りつつ、なるべく効率の良いコースを歩いてみましたが、やはり乗鞍高原は広大です。
春は一の瀬園地のミズバショウ、6~7月はレンゲツツジなど、季節毎に見どころも変わります。
縦横無尽に登山道があるので、どんなコースで巡るか、たくさん選択肢がありますが、今回のように「乗鞍高原~乗鞍畳平シャトルバス」を使って時短するのはオススメです。
滝やスキー場の開けた風景、森の中、と変化に富んでいるのも良いです。
紅葉・黄葉の最盛期は10月下旬から11月上旬
時季としては、今回は10月中旬でしたが、紅葉・黄葉の最盛期は10月下旬から11月上旬が良さそうです(樹種によって変わりますが)。
滝だけ見学のお手軽コースもあり
ちなみに、滝を見るだけであれば、無雪期であれば、善五郎の滝は駐車場から比較的近いので、往復30分くらいでサッと見学できます。
今回のマップとコースデータ
下記、今回のマップとコースデータです。
※上記は、三本滝の後ちょっと道を間違えて戻っているので、実際にはもう少し距離や時間が短くなります。
以上、秋の乗鞍高原・三本滝~善五郎の滝ハイキングでした!
●バス利用(片道)はやはりオススメ
●オオカメノキやゴゼンタチバナ等の赤い実を見つけられる
●紅葉の最盛期はもう少し後(10月下旬~11月上旬)
●滝だけ見学のお手軽ハイキングも可能(善五郎の滝だと往復30分)
●乗鞍観光センターから「乗鞍畳平行きのシャトルバス」利用(三本滝バス停まで)
●歩く距離は8~9km、所要時間は4~5時間
●紅葉・黄葉が始まったばかり(10月中旬)
●三本滝・善五郎の滝を巡るコース