乗鞍高原でスノーシュー・ハイキング(冬の植物散策)

乗鞍高原でスノーシュー・ハイキング
乗鞍高原でスノーシュー・ハイキング。

雪に閉ざされた冬の間も、この季節ならではの植物散策の楽しみがあります。

今回は、スノーシューで森の中を歩きながら、冬芽などの植物や自然の様子を紹介しようと思います。

ガイドやツアーも利用したい、スノーシューハイキング

乗鞍高原でスノーシュー・ハイキング
フカフカの雪の上をスノーシューで。
今回の植物ハイキングのポイント

●休暇村乗鞍高原、牛留池、善五郎の滝、乗鞍観光センター周辺のスノーシュー・ハイキング
●シーズンは例年12月下旬~4月上旬
●体力がなくても大丈夫
●スノーシューはスキーやスノーボードのような特別な技術は必要なし

普段、自宅周辺で植物観察をしている僕ですが、こうして記事にするには、どこか具体的なエリアを設定しないといけないと思い、今回は乗鞍高原を選びました

乗鞍高原の他にも、白馬や志賀高原、八ヶ岳の山麓、などなど信州にはスノーシューを楽しめるエリアがたくさんありますが、こうした観光地では、スノーシューをレンタルできる施設があるし、ガイドツアーにも参加できるので、積極的に利用したいです。

その方が安全で楽しいです。

今回のスノーシュー・ハイクは乗鞍高原で

乗鞍高原・牛留池から乗鞍岳を望む
乗鞍高原・牛留池から眺める乗鞍岳。

さて、今回は乗鞍高原です。

乗鞍高原は乗鞍岳(3026m)の東側の裾野の高原で、標高1500~1600mに位置し、植物帯としては山地帯と亜高山帯にまたがります。

なので、コース取りによっては、そうした標高の違いによる植生の変化を観察できます。

標高によって変わる植生

シラカバ

シラカバ
信州の高原と言えば、というくらいお馴染みの樹木、シラカバ。

例えばシラカバ

以前の記事「シラカバとダケカンバ」でも紹介しました。

黄葉したシラカバの木

シラカバは信州の高原を代表するような樹種ですが、標高が高くなるとダケカンバの植生へと変化します。

乗鞍高原の標高はちょうど境目なので、ダケカンバもシラカバも、どちらも観察できます

ダケカンバ

ダケカンバ
ダケカンバ。標高1500m以上になると、シラカバよりもダケカンバに適した環境になります。

亜高山帯よりも標高の低い植物帯が山地帯。

シラカバの他、ブナやミズナラも多くなります。

ブナ

ブナの枯葉
ブナの枯葉。

ブナは若い木だと、枝に葉が残っている事が多い樹種です。

ミズナラ

乗鞍高原でスノーシュー・ハイキング
この辺りはミズナラやシラカバが多いですね。

ミズナラについても以前に記事にしています。

ミズナラの新緑

冬芽いろいろ

オオカメノキの冬芽

オオカメノキの冬芽
オオカメノキの冬芽。バンザイしているようです。

冬の森の中での楽しみと言えば、冬芽観察も忘れてはいけません

オオカメノキは白い花と、冬芽も見どころです。

オオカメノキ(ムシカリ)の花

ミズナラの冬芽

ミズナラの冬芽
ミズナラの冬芽。

コナラが山地帯の下部に多いのに対して、ミズナラはそれよりも上部に多いです。

タラノキの冬芽

タラノキの冬芽
タラノキの冬芽。

タラノキのトゲトゲも特徴的です。雪面の滑らかさと対照的で、好きな風景です。

ちなみに、冬芽の同定には『冬芽でわかる落葉樹』、とても参考になります。

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冬ならではの見どころは他にも

シナノザサ

雪面のクマザサ
雪の上のシナノザサ(笹)。

草が茂っている時期、やっかいなササ。

この時期、雪の上に少し顔を出しているだけなので、気にせず歩けるのもスノーシューならではです。

ノリウツギの装飾花

ノリウツギの装飾花
ノリウツギの装飾花。

冬の間もずっと残っている、ノリウツギの装飾花も、雪の中で目立ちます

夏に咲く、ノリウツギの白い花

善五郎の滝に到着!(氷瀑を間近で見学)

乗鞍高原・善五郎の滝
善五郎の滝。落差21.5m、幅8mの滝が冬場は凍って氷瀑になります。

乗鞍高原の超人気スポットと言えば、善五郎の滝でしょう。

冬場は、迫力満点の氷瀑を間近で見学できます。

昔、大野川の里に住んでいた、善五郎という樵(きこり)がこの滝で釣りをしていたところ、釣針にかかった大きな岩魚(イワナ)に滝つぼに引き込まれ命からがら逃げ帰り、里人たちにこの話をしました。それから、「善五郎の滝」といわれるようになりました。

(現地の案内板より)
乗鞍高原・善五郎の滝
氷瀑をすぐ近くで見学できるのも、善五郎の滝の楽しいところです。
乗鞍高原・善五郎の滝の氷瀑の氷
冷蔵庫で作る氷よりも密度が高く、透明度が高いそうです。

近づいて観察すると、氷の透明度がとても高いです。

ゆっくり時間をかけて凍っているからだそうですが、やはり大きさがスゴイです。

我が家の氷柱(つらら)とはスケールが違う(当たり前ですが。笑)

ミヤマハンノキの冬芽
ミヤマハンノキの冬芽。雪崩の多い場所など、厳しい環境でも生育できる先駆植物です。

ちなみに、滝つぼのすぐ近くまで行けますが、滝の左側は崩落のリスクがあるので、近づかないほうが良いようです。

滝の左側には近づかないよう!
善五郎の滝の氷瀑は週に2、3回は崩落しているそうです!左側は特に危ないそうなので近寄らないようにしましょう。

疲れたら雪上の“カッフェ” タイム

ビアレッティのマッキネッタ(モカアルピナ)
マキネッタ(エスプレッソマシーン)でカッフェ・タイム。

歩き疲れたら無理をせず、カフェタイムです。雪景色の中で飲む、温かいコーヒーは格別です。

マッキネッタ(エスプレッソマシーン)を使って、イタリア式にカッフェ(エスプレッソ)を入れる、というような、あえて面倒な事をするのもオススメです

ビアレッティのマッキネッタ(モカアルピナ)をアウトドアで
アウトドア用のガスコンロを使って、マキネッタを火にかけます。
ビアレッティのマッキネッタ(モカアルピナ)
いただきます!

ビアレッティのマキネッタは定番ですが、我が家のは「モカアルピナ」という山岳帽の形をしたモデルです。

※『ビアレッティのモカエキスプレス(アウトドアでエスプレッソ)』という記事を作りました。

ビアレッティのモカエキスプレス(モカアルピナ)

駐車場に戻って今日の旅は終了

ヒメネズミの足跡
ヒメネズミの足跡。スノーシュー・ハイキングでは、動物の足跡(アニマルトラック)を見つけるのも楽しみの一つです。

カッフェ・タイムの後、車を置いてある駐車場に向かいます。

今日の行程はこれにて終了

乗鞍高原をスノーシューで巡る場合、いくつかのコースが設定できますが、今回は休暇村乗鞍高原から牛留池、善五郎の滝、乗鞍観光センターにかけての植生を想定して、記事を作りました

乗鞍高原でスノーシュー・ハイキング
乗鞍高原内の散策だと、標高差があまりないので、体力に自信がない人でも楽しめそうです。

この日の行程は2時間程度。

乗鞍高原での標高差はきつくなく、フカフカのパウダースノーの上を歩くのは楽しく、妻も上機嫌です

FIAT500Xに乗って帰路につきます
「また来るぞ!」と、乗鞍岳に挨拶して帰路につきます。

少しでも行程がハードになると不平を漏らす妻ですが「これなら体力のない女の子でも大丈夫!」との事。

しかし、冒頭でも述べましたが、観光地では、スノーシューのレンタルやガイドツアーがあるので、土地勘がない場合、そうした施設を利用するのがオススメです。

積雪期は、無雪期と違って、本来のコースから外れても歩けてしまうので、道に迷う危険性もあるし、「善五郎の滝」の氷瀑が頻繁に崩落している、というような情報は初訪問ではわかりにくいです。

なので、ぜひぜひ地元のガイドツアーに参加して安全にスノーシュー・ハイキング&植物観察を楽しみましょう!

※乗鞍高原では、スノーシューのレンタル、ガイドツアーを実施している会社「リトルピークス」があります。ガイドさんは親切で話しも面白く、自然や植物についての知識も豊富なのでオススメです!
リトルピークス公式サイト

今回の植物ハイキングのまとめ

●所要時間約2時間
●乗鞍高原は標高差があまりなくて初心者でも大丈夫
●善五郎の滝の氷瀑、左側には近づかないよう!
●慣れていないエリアではガイドツアーに参加するのがオススメ(乗鞍高原では上記「リトルピークス」)

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4件のコメント

k子さんから教えてもらいました。プロレベルの写真と利用者目線の案内の組み合わせがいいですね。

永井さん!コメントありがとうございます!たまに永井さんの車を見かけます(^。^)
乗鞍高原は、リトルピークスさんがいろいろと頑張っていて、
今後もアクティビティが増えていくようです!楽しみですね!

拝見させていただきました。
非常に参考になる構成のブログですね。感心しました。
さりげなく情報を提供されて、読者の方は読んで良かったと思うのではないでしょうか。

奥様のモデルも、内容にぴったしですね。
私より下のアングルからモデルさんを捉えているような気がしました。
こうすると、読者の目線と合って不思議な臨場感をかもし出す効果があるような・・
これは私も取り入れたいと思いました。

Sora様、コメントありがとうございます!
「青い空とわたし」でのコメントにも嬉しいお返事をいただき、感激しております(^。^)
5年も前のSora様の体験と、現在も同じ体験をできるのは山や自然ならではですし、
何より、ブログを長年、続けられていらっしゃる事に、
僕も刺激をもらえます。ありがとうございます!

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ABOUT US

Shoji(しょうじ)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。