白樺峠「タカの渡り」(ロードバイクで乗鞍へ向かう途中に立ち寄り)

白樺峠から望む乗鞍岳と3Tのロードバイク
白樺峠から望む乗鞍岳と3Tのロードバイク(ストラーダ)。

白樺峠とは、松本市の奈川と乗鞍の間にある峠です。

ロードバイクに乗る人にとっては、乗鞍ヒルクライムに自走で行く場合に通過する事もある、そんな峠です。

白樺峠とは「タカの渡り」で有名な、乗鞍に行く途中の峠

タカ見の広場入口
タカ見の広場入口。3Tのロードバイクとパシャリ。

交通量は少ないし、普段はひっそりとしている(冬季は閉鎖されます)白樺峠ですが、毎年9月中旬から下旬にかけては賑わいます。

その理由は「タカの渡り」。

以前から僕も興味があったのですが、先日初めて行ってきました。

このブログとしては、その時の植物と合わせて記事にしておこうと思います。

上高地乗鞍スーパー林道で白樺峠へアクセス

上高地乗鞍スーパー林道への分岐
上高地乗鞍スーパー林道への分岐。奈川地区内には数か所、「タカ見の広場」の案内板が設置してあります。

まず、白樺峠へのアクセスですが、奈川側から行く場合、麓のENEOSのガソリンスタンド(JAあずみ奈川支所)付近の分岐から、上高地乗鞍スーパー林道方面に向かいます。

「上高地乗鞍林道」へと右折します。

ここから白樺峠へは標高で約500m上ります(距離は約7km)。

樹々が茂っていて、緑のトンネルのような道ですが、中腹付近の開けた場所にはキリの木があって、枝先に実がなっていました。

キリの木
坂を上り、左手に見えてくる大きなキリ(桐)の木。
キリの実
枝先には実がなっていました。高い位置にあるので遠い。。。

その下には、ナギナタコウジュの花が咲いています。

ナギナタコウジュ
ナギナタコウジュ。

ナギナタコウジュとは、反り返った花穂がナギナタのようで、そしてシソ科特有の香りがあるので香需(コウジュ)、そんな名前です。

白樺峠駐車場からは登山道

白樺峠の駐車場
白樺峠の駐車場。

峠に到着すると、普段は空いている駐車場がほぼ満車です。

タカの渡りのシーズンはやはり混みあうんですね。

ここからは登山道を歩きます。

案内板によると「マツムシソウの道」経由だとタカ見の広場まで20分、とあります。

他に「ミズナラの道経由45分」、「シラカバの道経由25分」もあります。

たか見の広場への登山道
タカ見の広場への登山道。こちらは「マツムシソウの道」。

今回は「マツムシソウの道」で行きました。

こちらの道にもシラカバもミズナラもありますね。

ナナカマドの赤い実、ハナイカリの花を見つけてパシャリ。

ナナカマドの実
ナナカマドの実。冬になると、雪の中で赤い実がよく目立ちます。
ハナイカリ
ハナイカリ。錨のように見える突起が特徴の花です。

オオカメノキの赤い実も見つけました。

オオカメノキの実
オオカメノキ。赤い実はやがて熟して黒くなります。

以前にオオカメノキの白い花についての記事を作っています。

オオカメノキ(ムシカリ)の花
「たか見の広場」まで2分
「たか見の広場」まで2分、とあります。

登り切ったところに案内板があって、右手に進むとタカ見の広場です。

タカ見の広場に到着

たか見の広場に到着
タカ見の広場に到着です!こんなにたくさん人がいるとは!

カメラを構えた人達がズラリと並んでいる風景、なんとも新鮮です。

峠の傾斜を生かして観客席のように整備されていて、立派な望遠レンズと三脚、アウトドア用のイスとか、皆さんそれぞれの装備でタカの出番を待ち構えています。

立派なカメラが並んでいます
スゴいカメラ&レンズが並んでいます。あの装備を背負って自転車に乗るは厳しいですね(笑)。

売店もあって、大イベントなんだなと実感します。

たか見の広場の売店
タカ見の広場の売店。書籍やポスター、ストラップ等が並んでいました。

日によっては、1日に3000羽ものタカ類を見られるそうで、上昇気流に乗って円を描きながら飛んでいく「タカ柱」なんて、見たら感動するでしょうね。

その為に、皆さん何時間も待つようです。

残念ながらこの日の僕は滞在時間が短く、タカは見れなかったのですが、次回は半日くらい滞在するつもりで来てみたいですね。

タカ見の広場周辺はダケカンバが何本もあって、1600m前後という標高の高さを感じる植生でした。

花はマツムシソウ、アキノキリンソウが咲いています。

マツムシソウ
マツムシソウ。タカ見の広場周辺は、ロープで囲ってお花畑のようにしてありました。
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ。お茶にしても美味しいです(『アキノキリンソウのお茶』)。

駐車スペースに戻って帰路

駐車場(道路)に戻って、乗鞍岳の展望スペースに行くと、足元にはミヤマママコナが咲いていました。

ミヤマママコナ
ミヤマママコナ。漢字では深山飯子菜と書き、花冠の中に米粒のような斑紋があります。

この日の乗鞍岳には雲がかかっていましたが、やはり間近で見る乗鞍岳は良いですね。

タカの渡りシーズンが終わると、いよいよ紅葉の季節です。

白樺峠から望む乗鞍岳
白樺峠から望む乗鞍岳。白樺峠は絶好の展望ポイントでもあります。

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しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。