クリスマスはウラジロモミ、お正月はアカマツ。
どちらも、信州の山間部では普通に見つけられるので、年末年始を祝うには便利です。
年末年始を祝う常緑樹
欧米のクリスマスは、ドイツトウヒやヒイラギ、ヤドリギが使われていて、日本でもドイツトウヒが園芸種として普及しています。
北半球の冬と常緑樹
お正月の門松・松飾りでは、アカマツとクロマツが使われますが、こちらは中国でのマツ信仰が日本に伝来し、日本の在来種のマツと結び付いたものです。
マツ信仰が入ってくる前の日本では、ヒサカキやサカキといった(現代でも神事で使われています)、照葉樹林を構成する樹木が主役だったはずです。
それぞれの文化で、常緑樹は生命力の象徴として見られてきましたが、信州の雪景色の中でアカマツやウラジロモミを見ると、その感覚に納得します。
冬のクリスマスのありがたみ(!?)
クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う日であって、実際の誕生日は初夏から初秋、少なくとも冬ではないらしいですが、もしもクリスマスが夏だったらトウヒやモミの常緑のありがたみは薄れそうです。
お正月に飾る松は、信州の山間部で見つけるとなれば必然的にアカマツになりますが(クロマツは主に海岸部です)、こちらも夏場よりも冬の方が、風雪に耐える姿とか、逞しく感じます。
季節のコントラストを味わって
クリスマスを終えて(冬至を境に)、陽が長くなっていくのも、お正月を祝うのも、春の到来を待ち望むという意味では、寒さが厳しいほどコントラストが強くなって、雪解けの後のフクジュソウの花の鮮やかさや、フキノトウの美味しさは引き立ちます。
ともあれ、冬の冷え込みは、これからが本番です。
水道の凍結や雪かき、乾燥に気を付けて、もうひと踏ん張り! という、山暮らしにとっては、そんな区切りの年末年始です。
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