アミガサダケは、漢字では「網笠茸」。
まさに、網の笠のような、ちょっと変わった見た目のキノコです。
採取して調理してみたので、簡単に記事にしておこうと思います。
アミガサタケとは、フランスのモリーユ茸、イタリア語でモルケッタ
アミガサタケはフランス語でモリーユ茸、イタリア語でモルケッタと呼ばれ、高級食材として扱われる食用キノコの一つです。
日本でも春キノコの代表格ですが、欧米ほどにはその存在は有名ではないですよね。
むしろほとんど知られてないんじゃないでしょうか。
モリーユ茸は『美味しんぼ』にも登場
ちなみに、漫画『美味しんぼ』(90巻)にも「フランス料理で珍重するアミガサ茸の一種」として、乾燥モリーユが紹介されています。
※『美味しんぼ』はイーブックイニシアティブジャパン eBookJapan で(スマホで)読めます(試し読みもあり)。 eBookJapan『美味しんぼ』(90巻)のページへアミガサタケを料理
そんなアミガサタケ、我が家(信州の山間部)周辺でもちらほらと見つけられます。
今年の春(5月中旬)、採取して乾燥(オーブンで焼き干し)させておいたのですが、今回はそれを調理です。
バターでソテー&生クリームでパスタに
乾燥アミガサタケを水で戻して、細かく切ってバターでソテーした後、生クリームを加えて軽く煮詰めます。
アミガサタケのパスタ、完成
塩コショウで味を整え、茹でたパスタと絡めたら完成です。
味は?
味は、それほど強くはないですが、ほんのりポルチーニのような香りがします。
食感はベーコンのような歯ごたえがあります。
ヨーロッパのキノコと日本のキノコ
ポルチーニを思い出させる味のアミガサタケですが、ポルチーニはもっと味が濃厚です。
やはりそれぞれの土地の素材を活かすという意味では、モリーユやポルチーニ、トリュフがイタリアンやフレンチになり、松茸が和食になる、というのは理にかなっているんですね。
とは言え、日本の家庭でもこれだけイタリア料理が食される現代です。
今後はアミガサタケの需要も増えてくるかも知れません。
山の恵み、イタリア的な楽しみ
また来年も採取できるかな?
ヨーロッパのモリーユ茸、モルケッタはどんな味なのだろうと想像しながら、来年の春を楽しみに。
山の恵みに感謝したくなる、信州の山暮らしの食卓です。
植物名 | アミガサタケ |
漢字名 | 網笠茸 |
別名 | ※モリーユ |
学名 | Morchella esculenta |
英名 | Morel |
科名・属名 | アミガサタケ科アミガサタケ属 |
原産地 | 北半球各地 |
花期 | ー |
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