ミツバツツジの種類と分布

ミツバツツジの種類
こちらはトウゴクミツバツツジ。ミツバツツジには種類があります。

例年4月から5月にかけて、山の中では紫色の花が目に付くようになります。
それらの樹木は大抵、ミツバツツジです。

信州でも麓では咲き始めたので、簡単に記事にしておこうと思います。

いくつもある、ミツバツツジの種類と分布

『山渓カラー名鑑 日本の樹木』のミツバツツジのページ
『山渓カラー名鑑 日本の樹木』のミツバツツジのページ。それぞれの分布図も掲載されています。

ミツバツツジとは、単体で植物名を指す場合と、いくつかの種類の総称として呼ばれる場合があります。

●葉が3個輪生する(なので「三葉」)
●花は葉よりも先に開く

これらの共通点を持ちながら、ちょっとずつ違う、ミツバツツジの種類について、手元にある植物図鑑『山渓カラー名鑑 日本の樹木』から抜粋しながら紹介します。

ミツバツツジ
ミツバツツジ。単にミツバツツジという場合、こちらの雄しべが5個のものを指します。

●ミツバツツジ(三葉躑躅)
若葉は内側に巻き、両面に線毛があって粘るが、成葉は無毛。雄しべは5個。
●トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
関東、中部地方の山地に多い。雄しべ10個は長短があり、長いものは花冠からとびでる。
●サイコクミツバツツジ(西国三葉躑躅)
西日本の山地に多い。雄しべ10個は長短がある。
●トサノミツバツツジ(土佐の三葉躑躅)
近畿地方の山地に入るとミツバツツジにかわって本種が多く見られる。雄しべは10個。
●キヨスミミツバツツジ(清澄三葉躑躅)
サイコクミツバツツジに似ているが、全体に毛が少ない。雄しべは10個。
●ダイセンミツバツツジ(大山三葉躑躅)
雄しべは10個で花糸は無毛。トウゴクミツバツツジに似ているが、花柱に線毛がないので区別できる。
※『山渓カラー名鑑 日本の樹木』より抜粋

まとめると、どれもよく似ています(笑)。

見分けるポイントとしては、やはり地域で予想をつけつつ、下記のような感じでしょうか。

ミツバツツジの種類の見分けのポイント
●ミツバツツジは雄しべが5個、他は10個
●葉や葉の周辺の毛の有無
●花柱や花柄の毛の有無
※『山渓カラー名鑑 日本の樹木』は現在、中古でしか手に入らないです。

花言葉

ミツバツツジの蕾
ミツバツツジの蕾。枝先に1~3個、花がつくという特徴が蕾だとよくわかりますね。

ちなみに、ミツバツツジの花言葉は「節制」「抑制のきいた生活」など。
信州の山の中で見かける個人的な印象は、目立ちながらも控えめ。
花言葉にも通じるものがある気がします。

街のツツジとミツバツツジと

山中で見かけるミツバツツジ
山中で見かけるミツバツツジ。まだ緑が少ない中、紫色の花は目立ちます。

ツツジは、街中の植え込みでもよく見かけます。
江戸時代、薩摩で作出されたキリシマツツジがきっかけとなって、ツツジブームになったのが始まりだそうです。

そうした園芸種も、元をたどれば山の中で咲く姿がヒトの心を捉えたのでしょう。
春、まだ虫も少ない時期に咲くミツバツツジ。
花そのものの形は街中の園芸種と変わりないと思うのですが、印象は街と山とでは違います。

何故だろうかと考えたら、光の射し方が違うんですよね。
森の中の光というのは、ミツバツツジの季節を更にありがたいものにさせる気がします。

東国も西国も、土佐も清澄も、それぞれの土地の春の光を想像させられる、ミツバツツジの花の季節。

信州の山奥には最も遅くやってきますが、もうすぐです。

植物名 ミツバツツジ
漢字名 三葉躑躅
別名 イチバンツツジ、ムラサキツツジ
学名 Rhododendron dilatatum
英名 なし
科名・属名 ツツジ科ツツジ属
原産地 日本
花期 3~5月
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ABOUT US

神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。2019年~イタリア・トリノの自転車ブランド・3Tアンバサダー。