サウナの葉っぱ・シラカバのヴィヒタ体験@松本・タビシロ

吊り下げられたヴィヒタたち
吊り下げられたヴィヒタたち。

サウナの「ヴィヒタ」をご存知でしょうか。

サウナで、葉っぱの付いた木の枝でパチパチと体を叩くのですが、その道具(?)がヴィヒタと呼ばれ、樹種としてはシラカバやオーク(ナラの木)が使われるのだとか。

我々夫婦は先日、松本のゲストハウス・タビシロに出かけて、そんなヴィヒタ(サウナ)体験をしてきたのです。

tabi-shiro(タビシロ)公式サイト

サウナで使われる、シラカバやオークの葉っぱ(ヴィヒタ)

シラカバの葉のヴィヒタ
シラカバの葉のヴィヒタ。

サウナの本場・フィンランドでは、ヴィヒタには、シラカバやオークの木が使われるそうです。

我が家では妻が『サ道』(サウナのドラマ)を観ていたり、サウナが流行っている事は知っていました。

しかし、スーパー銭湯のサウナに入ったりした事がある程度で、ヴィヒタという言葉も、そうした風習も全く知りませんでした。

松本・タビシロでサウナ&ヴィヒタ初体験

松本・タビシロ
松本・タビシロにやって来ました。

今回、松本のタビシロで、初めて本格的なサウナ体験をしたのですが、シラカバの葉のヴィヒタを使ってみて、改めて思いました。

「信州の山間部は、北欧やケルト神話の世界と植生が似ているなぁ」と。

フィンランドと植生が似ている、信州の山間部

タビシロのサウナ室
サウナ室へGO!

フィンランドでヴィヒタに使われるのは、具体的にはオウシュウシラカンバ(シラカバ)や、ヨーロッパダケカンバ、ヨーロッパナラ(オーク)などだそうです。

信州のシラカバやダケカンバ、ミズナラとはそれぞれ近縁種なので、フィンランドと信州の森(植生)は、似ているようなのです。

サウナは信州の山間部にピッタリ?

松本・タビシロのサウナ室
タビシロのサウナ室は完全予約制です。

植生が似ていると、そこでの生活や文化も似てくるわけで、サウナ・ブームは、信州の山間部にも波及するかも知れません。

そうそう、シラカバの樹液も「Birch juice(シラカバ・ジュース)」としてフィンランドでも人気のようです。

シラカバの樹液採取について、以前に記事にしています(下記)。

シラカバの樹液を採取中

何故、サウナでヴィヒタを使うのか

シラカバの葉のヴィヒタ
持ち手の部分は紐が巻いてあります。

それにしても、植物の利用方法も、いろいろあるものです。

何故、ヴィヒタを使うのかというと、木の枝で体を叩く事によって血行促進や発汗を促す他、シラカバやオークの香りが広がる事によるリラックス効果がある、との事。

シラカバやオークの葉の香り

タビシロのサウナ室
サウナ室内に蒸気と良い香りが。

シラカバやナラの木の香りというのは僕は正直、これまで意識した事はありませんでした。

おそらく、ヨーロッパと日本の土壌の違いや、乾燥のさせ方がポイントなのでしょうが、こんな使い方があるとは、感心させられます。

キューゲルでも楽しむ、植物の香り

キューゲル(この日はクロモジ)
アロマ水を凍らせた「キューゲル」。

今回、タビシロでは、植物のアロマ水を凍らせた、ボール状の氷も体験しました。

「キューゲル」と言い、こちらもサウナ・アイテムとして定番のようです。

このキューゲルをサウナの石の上に置くと、溶けていきながら香りが立つ、と。

この日はクロモジの香りでしたが、他にもいろいろと選べるようです。

北欧に学ぶ、植物の利用方法

つくづく、植物の利用方法について、感心すると共に勉強にもなりました。

サウナというのは、自然を感じる風習でもあるんですねぇ。

その他のサウナ用語・サウナならではの体験(「整う」に挑戦)

タビシロのサウナには至る所に可愛いイラストが
タビシロでは至る所に可愛いイラストが。

今回、我々夫婦はサウナ用語で言う「整う(ととのう)」という体験をしたかったのですが、この日の初体験では残念ながら整う事はできませんでした。

聞くと、3回目くらいで整う事ができる場合が多い、との事。

「オロポ」も初体験

オロポ
オロナミンCでポカリスエットを割る「オロポ」。

その他、「オロポ」という、オロナミンCとポカリスエットを混ぜたサウナ・ドリンク(?)なるものも初体験させてもらいました。

「サウナー」(サウナ好きの人)という言葉もよく聞くし、サウナ・ブーム、スゴイですね。

サウナは里山利用にも有効?

タビシロの水風呂
屋外に出ると水風呂やリクライニングチェアが。

個人的には、こうした風習が新たな里山利用に繋がれば良いなぁ、と感じました。

シラカバやミズナラなどはもちろん、いろんな里山の資源の活用方法のヒントになりそうな、そんなサウナ・ブームですね。

ミズナラの新緑

タビシロのサウナはカップルや家族利用にオススメ

屋外のリクライニングチェアでオロポを
リクライニングチェアでオロポを。

最後に、今回サウナ体験させてもらった、タビシロについて。

一般的なサウナだと、男女の部屋が分かれているイメージですが、タビシロのサウナは貸し切りなので、カップルや家族利用にオススメです。

細かくドアで区切られたタビシロの建物
タビシロの室内は細かくドアで区切られています。

貸し切りの利点として、温度や湿度の調整を自分の好みでできたり、他の人に気を使わないというのが良いですね。

我々夫婦も「ととのう」ために、再訪したいと思います!

タビシロのサウナのメニュー
タビシロのサウナは100分の完全予約制です。

以上、サウナでの植物(ヴィヒタ)体験記でした!

tabi-shiro
長野県松本市城西1-3-6
https://tabi-shiro.com

【追記】ヴィヒタの作り方や、使える樹種についての記事『ヴィヒタ作りに挑戦【作り方&使える樹種についての考察】』を作りました。

ヴィヒタ作りに挑戦!
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しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。