碓氷峠ハイキング【中山道ウォーキング・初夏の軽井沢】

旧碓氷峠遊覧歩道
見晴台に向かう、旧碓氷峠遊覧歩道の上り坂。

このブログでは時々、中山道のハイキング(&サイクリング)について記事にしています。

今回は碓氷峠。

長野県と群馬県の県境のハイキングをしながら、植物散策です。

初夏の軽井沢から中山道・碓氷峠をハイキング

行程としては、旧軽井沢からハイキングコース(旧碓氷峠遊覧歩道)を歩いて、絶景の「見晴台」まで行き、その後はバスに乗って再び旧軽井沢に戻るというコース。

なので、“峠越え”ではないですが、それっぽい体験ができて、軽井沢から手軽に行けるので、オススメです。

今回の植物ハイキングのポイント

●軽井沢からのお手軽ハイキングコース
●歩く距離は約4~6km(1~2時間)
●6月上旬の新緑を満喫
●碓氷峠頂上からはバスで下山

(駐車場に車を駐めて)二手橋の奥からスタート!

新緑の旧碓氷峠へGO!
新緑の旧碓氷峠へGO!

今回のハイキングコースとなる、旧碓氷峠遊覧歩道の入口は、旧軽井沢の北の外れにある、二手橋(にてばし)の奥にあります。

二手橋までのアクセス(駐車場)
車の場合、二手橋の近くに駐車場がいくつかあります。
※電車だと、軽井沢駅から二手橋まで約2.5km、徒歩約30分です。

二手橋のすぐ横に公衆トイレがあるので、トイレを済ませたら、アスファルトの道路を上ります。

ハイキングコース(旧碓氷峠遊覧歩道)の入口
ハイキングコース(旧碓氷峠遊覧歩道)の入口。

右手に、ハイキングコース(旧碓氷峠遊覧歩道)の入口が出てくるのて、ここから植物散策です。

イタヤカエデの新緑
光を透過する新緑のトンネルが続きます。これはイタヤカエデですね。
ホオノキの新緑
こちらはホオノキ。

6月上旬のこの日は、とにかく新緑が見事です。

カエデ、トチノキ、ホオノキなど、いろんな木の新緑のトンネルになっていました。

最も印象的だったのではイタヤカエデです。

空一面のカエデの葉と、地面には翼果がたくさん落ちています。

カエデの翼果
カエデの翼果。こちらはイタヤカエデ。イロハモミジなど、カエデの種類によって、翼果の形も違います。
イロハモミジのプロペラ

花は、ミツバウツギが開花直前。

ミツバウツギ
ミツバウツギ。遊歩道脇にたくさんありました。

他、見かけた植物の写真をいくつか。

ヤマアジサイの蕾
ヤマアジサイの蕾。アジサイの時期も、もうすぐですね。
ユキザサ
ユキザサ。雪のように白い花、ササの葉に似た葉、という名前です。
クワガタソウ
クワガタソウ。湿り気のあるところに多い花です。漢字は鍬形草。朔果(さくか)につく、萼の形からつけられた名前です。

見晴台

見晴台に到着(群馬県と長野県の県境)
見晴台に到着です!

遊覧歩道入口から約3kmで見晴台に到着です。

名前の通り、見晴らしが素晴らしいです。

妙義山や浅間山など、いろんな方角の山を眺められます。

妙義山(見晴台から)
妙義山。見晴台は標高1200m、妙義山は標高1104mなので、ここからだと少し低く見えますね。
浅間山(見晴台から)
あちらは浅間山(2568m)。やはり雄大です。

熊野皇大神社

熊野皇大神社に到着
次は、熊野皇大神社です。

見晴台の後は、熊野皇大神社に参拝します。

この神社、ちょうど県境にあって、お賽銭箱も2つ並んでいるという、面白い神社です。

そして、この神社の植物も見応えがあります。

シナノキのパワースポット

熊野皇大神社の御神木のシナノキ
樹齢800年以上という、シナノキ。

奥に入ったところの、御神木のシナノキ。

樹齢800年以上だそうで、ホントに大きいです。

主幹がない状態で、かえって古木らしさが出ているように感じます。

パワースポットでもあり、木の周りを1周すると寿命が1年延びるとか、皺が1つ減る、とも言われているそうです。

ちなみに妻は3周していました。。。

シナノキのハート形の穴
ハート形の穴があります。写真ではわかりにくいので、手でハート形を。。。

さらに、主幹が空洞になっていて、ある場所から見るとハート形の穴があります。

いろいろとネタが豊富なシナノキです。

このシナノキからさらに、奥に数分歩くと(ちょっとした登山道のような道です)、奥社があって、これがまた雰囲気が良いです。

熊野皇大神社の奥社
ミズナラやイタヤカエデなどの新緑の中、ひっそりと佇む奥社。

境内に戻って、もう一つ。

群馬県側の御神木・イチイの木
群馬県側の御神木・イチイの木。
イチイの木の葉先には新芽が
イチイの木の葉先には新芽が。

イチイは信州だと生垣でもよく見かける樹種です。

黄緑色の新芽がこの時期、美しいです。

峠茶屋の名物「力餅」

碓氷峠名物の「力餅」
碓氷峠名物の「力餅」。峠の茶屋が数軒並んでおり、どのお店でも食べられます。

熊野皇大神社の周辺には峠茶屋が数軒、並んでいて「力餅」というのが名物のようです。

我々も力餅をいただきつつ、食べ終えたら下山です。

赤バスに乗って下山

軽井沢・赤バス
軽井沢・赤バス。

来た道を歩いて戻っても良いのですが、今回は赤バスに乗って下山します。

碓氷峠の見晴台まで、季節限定で運行している路線バスで、運賃は1人片道500円。

レトロなデザインと、その車窓から見る新緑が気持ち良いのです。

ジブリの世界のような、ちょっと特別な時間を過ごせます。

赤バスの車窓から
赤バスの車窓から。この日は、トチノキの大木の新緑が目立ちました。

往路の遊歩道も、復路のこの自動車道も、秋の紅葉もキレイでしょうね~。

旧軽井沢

軽井沢観光会館
旧軽井沢銀座商店街の中にある、軽井沢観光会館。

旧軽井沢でバスを降りたら、今回のハイキングは終了です。

ちょくちょく歩いている中山道。

このエリアだと坂本宿までの反対側の峠道も、いつか歩いてみたいと思います。

今回の植物ハイキングのまとめ

●コンパクトにいろいろ楽しめるコース
●秋の紅葉の風景も見てみたい
●次回は坂本宿までの峠越えにチャレンジか?

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ABOUT US
しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。