信州の標高1300mの我が家周辺も、そろそろ雪解けの季節です。
雪が降る日もありながら、自転車で走れるような日も出てくる、2月下旬から3月上旬。
今回はそんな季節の信州で、普通に見られる植物を日記的にまとめておきます。
花序・冬芽
葉の展開よりも先に咲く花や、春に芽吹く葉が楽しみになってくる季節です。
ケヤマハンノキの花序
ハンノキの仲間の雄花は、色がまだ少ないこの時期、目につきます。
上高地にも多いケヤマハンノキは茶褐色の雄花序が赤くなって特に目立ちます。
早い時期に見られる花の一つで、春が近い事を感じさせてくれます。
カツラの木の開花を楽しみに
カツラの木は秋の黄葉と香りが有名ですが、花も楽しみです(信州の山間部だと例年4月下旬)。
以前の記事『カツラの木と秋の香り』で、花や芽吹きの写真も掲載しています。
タラノキの芽吹き(山菜)が楽しみ
タラノキやコシアブラなどの山菜も楽しみになってきました。
時期的に早いのはフキノトウ。
時々、地面に目を凝らして探してしまう、そんな季節です(笑)。
トチノキの冬芽にカラマツの葉
トチノキの冬芽にカラマツの枯葉がくっついているのは信州らしいなあと思います。
冬芽は毛皮をまとったり、それぞれに冬の寒さや乾燥から身を守る戦略を持っていますが、トチノキはペトペトする樹脂で芽の隙間を埋めています。
残った種・枯花
この時期の綿毛や装飾花には、共に冬を越したような仲間意識を持ってしまいます。
ススキの綿毛
逆行気味に撮ると光を透過して、この季節ならではの陽光を感じられます。
イタドリの種
少しだけ残った種子には春夏の逞しさが嘘のような繊細さがあって、この季節ならではの被写体だと思います。
春まで残る、ノリウツギの装飾花
以前の記事『ノリウツギ、夏の白い花と山暮らし』でも書いている、ノリウツギ。
装飾花がずっと残って、一年中楽しませてくれます。
冬の常緑
常緑の草木は、冬こそありがたみが増しますね。
雪を被るウラジロモミ
葉の上に雪が乗るのも常緑樹ならでは。
日中に雪が解けて早朝に凍るような、今はそんな季節です。
他、アカマツも冬が良いと思っていて、以前に記事にしています。
カラマツ林の夕景
信州と言えば、カラマツ林。
秋の黄葉が人気ですが、冬の夕景も良いです。
カラマツ林は新緑がまた素晴らしく、芽吹きが今から楽しみです。
春を前に、冬の名残のようなものを探す余裕がでてくるこの季節。
信州ではもう1か月くらい、こんな植物散策を楽しめます。
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