以前の記事、『上高地ハイキング(春~初夏の植物散策)』に続いて、今回は秋です。
例年10月には穂高連峰が初冠雪、11月の閉山を前に、黄葉・紅葉が進む季節です。
秋、紅葉の上高地をハイキング
大正池
沢渡からバスもしくはタクシーに乗り、大正池のバス停で下車してハイキング・スタートです。
この日は大正池に8時半に到着。
薄っすらと朝もやが出て、幻想的な風景です。
穂高連峰は少しだけ白くなっていて、粉砂糖をふりかけたようです。
田代湿原を抜けて河童橋方面へ
大正池から田代湿原を抜けて河童橋方面へ向かいます。
黄葉はカラマツの他、シラカバやダケカンバ、ウリハダカエデ、サワグルミなどの樹種が多いです。
カラマツ
田代湿原付近はカラマツとチョウセンゴヨウが目立ちます。
ウリハダカエデ
ウリハダカエデは樹皮が特徴的なカエデですが、3裂に見える大きな葉も目立ちます。
秋の上高地では黄葉した葉をよく見かけます。
コシアブラのように、色が抜けて白くなる葉も見つけられます。
コシアブラ
ゴマナ(綿毛)
田代橋を渡って、梓川の右岸(西側)を北上します。
上高地ルミエスタホテル
アップルパイ&コーヒー
ルミエスタホテルに立ち寄り、アップルパイとコーヒーをいただきます(前回は「かっぱのムース」をいただきました)。
ホテルからは正面に霞沢岳を眺められて絶景です。
あと、ルミエスタホテルでは「河童のひるめし」という名物のお弁当が販売されていて、ランチ用に買って行くのもオススメです(今回の我々は山ごはんの用意をしてきました※後述します)。
ルミエスタホテルから河童橋へは徒歩15分くらいです。
ウェストンのレリーフに立ち寄り、左岸のカラマツ林を眺めたりしつつ北上します。
ウォルター・ウェストンのレリーフ
河童橋
河童橋に到着後、いったん橋を渡って左岸で記念撮影です。
穂高連峰と橋を入れて写真を撮ろうとすると、やはり左岸側からが良いですからね。
定番の「かっぱコロッケ」
売店で「かっぱコロッケ」を買って河童橋の上で記念撮影します。
ちなみに前回は「河童焼」でした。
クサボタン
再び右岸に戻って、明神池を目指して北上します。
河童橋から明神池までは徒歩約60分です。
途中、カツラの木やハルニレの中を抜けます。
カツラの葉の香り
以前にカツラの木の香りについての記事を作っています。
コミネカエデ
黄葉・紅葉したカエデの色と、背景の梓川の川面のエメラルドグリーンの組み合わせが良いですね。
コハウチワカエデ
コハウチワカエデは、小さいハウチワカエデ。
葉の形が天狗のハウチワ(葉団扇)と似ている、という名前です。
イタヤカエデ
イタヤカエデの葉は、切れ込みがあまり入らないのが特徴です。
葉の面積が大きいので、秋は黄葉が目立ちます。
明神池
明神池に到着です。
穂高神社奥宮で拝観料(1人300円)を払って、明神池を散策します。
黄葉のオレンジ色が水面に写って、更に鮮やかに見えます。
明神橋
明神池の後は、明神橋を渡って左岸へ。
橋から後ろを振り返ると、そびえ立つ明神岳が見事な秋色で、来て良かったなあ、としみじみ。
山ごはん・タイム
ランチは、山ごはんです。
持ってきた食材を河原で調理します。
今日はカルディコーヒーファームで買った食材を使いますが、この詳細は別記事を作成しました。
『カルディコーヒーファームの食材で山ごはん』をご覧ください。
梓川左岸を河童橋方面へ
ランチの後は、梓川の左岸を河童橋に向けて歩きます。
カンボク
マユミ
オオカメノキ
上高地バスターミナルからバスに乗って帰路
河童橋に到着後、上高地バスターミナルからバスに乗りますが、最後に「河童焼」を食べて本日のハイキングは終了です。
河童焼
このブログ、sambuca(サンブーカ)では、上高地を何回か記事にしてきましたが、次回はぜひ冬の積雪期についても記事にしたいと思います。
●やはり何度でも来たい上高地
●今回もカッパグルメを堪能
●積雪期(閉山後)にも来てみたい
上高地へのアクセスや天候、服装について
上高地へのアクセスや天候、服装などの基本的な情報については上高地の公式サイトでご確認ください。
※積雪期の上高地の記事『上高地の冬【スノーシューツアーに参加してきました】』を作成しました。
●10月下旬~11月上旬の上高地
●黄葉と紅葉、キク科の綿毛も見頃
●歩く距離は12~13km(滞在時間4~5時間)
●大正池スタート、明神池までで折り返し
●帰りのバスは上高地バスターミナルから乗車