カラマツ林で暮らしていると、四季を通してシャッターチャンスがあります。
以前にそんな事を書きました(『カラマツ林の四季』)。
信州の5月、新緑のカラマツ林
今年(2021年)は雪解けが早く、4月にはサクラが咲きましたが、例年のカラマツ林というのは、5月でもまだ寒くて暖房する日も多い季節です。
そんな時季、ゴールデンウィーク前後にカラマツの新緑が見頃になります。
カラマツの芽吹きというのは、最初に冬芽が金色になり、それが緑色の角刈りのようになり、何とも言えない可愛さがあります。
同じ時季、ウコギ科の山菜が旬
そんなカラマツの芽吹きの下、林内ではタラの芽やコシアブラが芽吹きだします。
ウコギ科の山菜はどれも楽しみですが、コシアブラはその中でも特に楽しみな山菜です。
今年は暖かくなるのは早かったものの、その後再び寒くなって、コシアブラの採取時季は結局例年通りになりそうです。
木の花はオオカメノキ
カラマツ林の林内の木の花としては、ヤナギやカバノキ(ハンノキ)の仲間の花期は終わっています。
カラマツは芽吹きのすぐ後に花が咲きますが(松ぼっくりの赤ちゃん)、この季節に最も目立つ樹木の花はオオカメノキの白い花です。
他の樹々の葉が茂る前、真っ白の花は低木ながら、目立つんですよね。
道路脇にはヤマブキの黄色い花
草花として目立つのは道路脇のヤマブキです。
カラマツの新緑を飾るように、林縁にポツポツと黄色い花が下がる様子は、春を実感させてくれます。
足元にはスミレの花が咲いていたり、マイヅルソウの蕾を見つけられたりします。
ノリウツギ、新芽と装飾花が選手交代
道路脇というと、ノリウツギも良い被写体になってくれます。
冬の間、ずっと残る装飾花に雪が積もる様子を眺めていたのが、新しい芽と選手交代。
枯れたような状態から再生される様子は、春のパワーを感じますよね。
心躍る、山暮らしの春
そうそう、ヤマブキは開花前、蕾が並んでバンザイしているようにも見えます。
これもまたシャッターチャンスで、春の到来を共に喜ぶ存在でもあります。
信州の山の春「差し上げます」、もうしばらくお待ちください
雪に閉ざされた、長く静かな冬を越して、そのご褒美のような、5月のカラマツ林。
昨年同様、またこの「信州の山の春」を箱に詰めて発送しようと考えています。
もうしばらく、お待ちください。
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