お正月飾りの植物を5つ、選ぶとしたら@信州の山暮らし

雪のカラマツ林
雪のカラマツ林。

今シーズンの冬は寒さが厳しいですね。

我が家周辺(信州の山間部です)は雪も深く、生活するには大変な事もありますが、冬ならではの植物のありがたみ、シャッターチャンスはあるなぁと感じます。

年末年始という事もあり、今回はこの時季(お正月)に飾る植物について、記事にしてみます。

お正月に飾る植物、一般的には?

南天の実とエスプレッソカップ
ナンテン(南天)の実とエスプレッソカップ。

一般的には、お正月に飾るのは下記のような植物たちでしょうか。

(代表的な)お正月に飾る植物

・マツ
・タケ
・ウメ
・センリョウ
・マンリョウ
・ナンテン

松竹梅(マツ・タケ・ウメ)、千両・万両などの他、鏡餅にはダイダイ、ウラジロなども使われますね。

樹々が落葉する冬、常緑の緑色だったり、鮮やかな色の実というのが、(神聖な存在として)お正月に飾る植物として選ばれてきたんですよね。

お正月に飾る植物、信州の山間部では?

そんな中、信州の山間部ではどうなのか、個人的に5つ選んでみました。

ヒカゲノカズラ

雪を被ったヒカゲノカズラ
ヒカゲノカズラは地上を這いながら、枝の一部が直立します。

ヒカゲノカズラは、つる性の植物でシダの仲間です。

マイナス10℃以下になるような冬の山間部でも、鮮やかな緑色(常緑)で、フワフワの触り心地です。

ヒカゲノカズラの注連飾り

サルオガセ

雪が絡んだサルオガセ
雪が絡んだサルオガセ。

サルオガセもフワフワで、常緑というのか、神秘的な色です。

菌類と藻類が共生関係を結んでできた複合体で、分類としては地衣類になります。

澄んだ空気(環境)が必要とされるので、見つけると「山奥にいるのだなぁ」という気になります(笑)。

カラマツにぶら下がる、サルオガセ

ヤドリギ

ヤドリギとノイバラ
ヤドリギの黄色い実(奥はノイバラの実)。

雪景色の中、常緑&鮮やかな黄色の実、というお正月的な要素を揃えているのがヤドリギです。

欧米でのメジャーぶりに比べると日本ではマイナーな存在のヤドリギですが、近年は人気が出てきているようにも思います。

ヤドリギの花(こちらは雄花)

モミの木(ウラジロモミ)

ウラジロモミの葉と雪
ウラジロモミの葉と雪。

モミの木は常緑である事と、良い香りがするので(『モミの木の葉と香り』)、飾るにも良い植物です。

モミの木の新芽

もちろん、クリスマスのイメージが強いですが、枝を切って飾るとお正月にも、どんな季節にも合うと感じます。

アカマツ(&ゴヨウマツ)

アカマツの葉に雪と氷
アカマツの葉に雪と氷。

マツは日本のどこでも、お正月に飾られる植物と言えそうです。

マツは平野部ではクロマツ、内陸ではアカマツ、更に山奥になるとゴヨウマツ(五葉松)、と樹種が変わりながら、広く分布します。

日本のマツ信仰の強さは、信州の山間部でも感じられます。

雪を被ったアカマツ

まとめ(寒さならではの、常緑と色のありがたみ)

ヒカゲノカズラの注連飾り
ヒカゲノカズラなどを使った、我が家の注連飾り。

今シーズン(2021年・2022年)の冬は、日本各地で厳しい寒さのようです。

信州の我が家周辺はマイナス10℃を下回る日も多いです。

しかし、寒さが厳しいほど、常緑や鮮やかな色のありがたみは増しますね。

また、行事にまつわる植物というのは、結構地域性があります。

あなたの地域ならではの、お正月らしい植物はありますか?

いろんな人に聞いてみたいです。

※2022年も、どうぞよろしくお願い致します。

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2件のコメント

明けましておめでとうございます。
何気なく見かけている花や木にも名前があるのですが気にも止めずに見過ごしています。今年はそのような花や木に敬意を表して覚えたいと思います。今年も色々ご指導宜しく御願いします。

三平様
あけましておめでとうございます!
信州の山間部は、他ではあまり見られないような植物がたくさんありますからね(^。^)
こちらこそ、今年も宜しくお願い致します!

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ABOUT US
しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。