乗鞍高原のミズバショウ【春の「一の瀬園地」散策】

綺麗な水辺のミズバショウ
綺麗な水辺のミズバショウ。

“雪解け”と言えば、真っ先に思い浮かべる花の一つ、ミズバショウ。

今回紹介する乗鞍高原「一の瀬園地」はミズバショウの群生地として有名で、しかも風景が気持ち良いので、植物散策にも超オススメです。

乗鞍高原、一の瀬園地で水芭蕉と春の植物散策

ミズバショウの見頃は4月下旬~5月中旬

「水芭蕉観賞コース」の案内
「水芭蕉観賞コース」の表示案内が設置してあるので安心です。
今回の植物散策のポイント

●ミズバショウは例年4月下旬~5月中旬が見頃
●歩く距離は5~6km、所要時間は1時間半~2時間
●ニリンソウなどの高原ならではの花もあり
●温泉&立ち寄りスポットもあり

「ネイチャープラザ 一の瀬」からスタート

「ネイチャープラザ 一の瀬」の駐車場にFIAT500Xを停めて出発
「ネイチャープラザ 一の瀬」の駐車場。乗鞍岳に向かって「出発!」と宣言しつつ植物散策開始です。

今回、起点となるのは「ネイチャープラザ 一の瀬」。

ここの駐車場に車を停めて、歩いて「水芭蕉観賞コース」を回り、再びここに戻ってきます。

あざみ池の横を通過して、一の瀬キャンプ場を過ぎると(ネイチャープラザ 一の瀬から1.5kmくらい)、ミズバショウの群落が現れます。

いくつもミズバショウの群生地があります

ミズバショウの群生地
一の瀬キャンプ場を過ぎた後、最初に現れるミズバショウの群生地。

歩道から近くに“こっちを向いている”ミズバショウを見つけると、すぐにシャッターを切りたくなりますが、この後もず~っと群生地が続くので、焦って写真を撮る必要はありません(笑)。

ミズバショウ
ミズバショウは、日本国内では本州の中部地方以北と北海道に分布します。

一の瀬園地内だけでも「女小屋(めごや)の森」、「オソメジッケ」、「どじょう池」、と何か所もミズバショウの群生地があるので、ず~っとシャッターチャンスです(笑)。

群生するミズバショウ
ミズバショウの群生地がいくつもあります。

水辺のミズバショウもあれば、意外と乾燥した環境のミズバショウもあったり、大きいサイズもあれば、小さいサイズもあります。

ミニサイズのミズバショウ
こんなミニサイズもあります。
綺麗な水辺のミズバショウ
綺麗な水辺のミズバショウたち。
足元にもたくさんのミズバショウ
散策路沿いの足元にも咲いています。時期によっては、こういう場所は長靴でないと歩きにくい時もあります。

ミズバショウの時期に見られる乗鞍高原の植物いろいろ

ミズバショウだけではありません。

ニリンソウ

ニリンソウ発見!
ニリンソウ発見!

ニリンソウも群落を作っていました。

ニリンソウの群生

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ。

ショウジョウバカマも、湿った場所に多い植物です。

スプリング・エフェメラルの一つですね。

スプリング・エフェメラルの代表格、カタクリ

フキノトウ

フキノトウも出ています
フキノトウも。かなり背が伸びていますね。

ニリンソウやショウジョウバカマなど、高原ならではの植物とたくさん出会えます。

フクジュソウの季節です

オソメジッケを過ぎ、広大な草地に出ます

広い草地に出て眺望抜群(後ろに乗鞍岳)
眺望抜群の草地に出ます。

オソメジッケを過ぎると、視界が開けます。

乗鞍岳を背にして、広~い草地の中を進みます。

カラマツの芽吹き&花

カラマツの芽吹きと雄花
カラマツの芽吹きと雄花。

こうした開けた場所には、実生のカラマツもあります。この時期だと芽吹きと、雄花や雌花も観察できます。

カラマツの芽吹き

一の瀬園地にはミズバショウの他にも名所があって「大カエデ」もその一つ。

大カエデ

一の瀬園地の名物・大カエデ
一の瀬園地の名物・大カエデ。樹種はコハウチワカエデで、秋の紅葉の時期は大人気撮影スポットになるそうです。

もう少ししたら新緑、そして秋の紅葉の季節が楽しみですね。

桶に入れたイロハモミジ

どじょう池

どじょう池のミズバショウ(池の向こうに乗鞍岳)
どじょう池のミズバショウ。池の向こうに乗鞍岳が見えて駐車場からも近いので、人気撮影スポットです。

「どじょう池」では、ミズバショウの向こうに乗鞍岳、という写真が撮れるので、記念撮影します。

一ノ瀬つつじ園(冬芽観察)

一ノ瀬つつじ園の表示
一ノ瀬つつじ園。

一ノ瀬つつじ園はレンゲツツジの群生地として有名です。

レンゲツツジの冬芽(一ノ瀬つづじ園にて)
レンゲツツジの冬芽。

今はまだ冬芽ですが、6月頃、花の季節が楽しみです。

※レンゲツツジの花期の記事『乗鞍高原・サイクリングロードと初夏の一の瀬園地』も作っています。

初夏の乗鞍高原でサイクリング

ネイチャープラザに戻って、今回の植物散策は終了ですが、立ち寄りスポットも紹介します。

湯けむり館で温泉&ランチ

湯けむり館(プリマベーラ)の入口
湯けむり館

「湯けむり館」で温泉、そして館内の「プリマベーラ」というレストランで、ピザを食べます。

「プリマベーラ」でピザ

湯けむり館内のプリマベーラでピザ・ランチ
湯けむり館内「プリマベーラ」でランチ。窯焼きピザと手打ちパスタのレストランです。

この日は季節限定メニュー、フキ味噌のピザが美味しかったです。

フキノトウの苦味とチーズって合うんですね。

温泉からは正面に乗鞍岳がドンっと見えて、絶景なので(写真で紹介できないのが惜しい!)オススメです。

このコースも、レンゲツツジや紅葉、他の季節もまた来たいですね。

ともあれ、ミズバショウはもう少し、見頃です。

例年、4月下旬から観察できるので、来年以降でも、この記事を参考にしていただければと思います。

ちなみに、雪解け直後だと、湿地では長靴が必要な状況もあり得ます。お気をつけください。

今回の植物散策のまとめ

●カラマツの観察ポイントとしても面白い
●6月のレンゲツツジの花期も楽しみ
●大カエデ(コハウチワカエデ)紅葉も楽しみ
●ミズバショウの季節は長靴が必要な時もあり

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しょうじ(Shoji)
神戸出身、2016年に信州の山奥に移住。植物のある生活、自然の中での生活について、このブログ(サンブーカ)で記事を作っています。食や自転車、インテリアなど“イタリア的な山暮らし”の楽しさもテーマにしています。